厳粛な遊び:クリスマス・新年カウントダウン

クリスマスカウントダウン2011

12月16日(金)


ポケットにゲーテ。ああ、なんという贅沢。純情の極致、不滅の哀切

新潮文庫の広告文句。いいいですね!
http://www.shinchosha.co.jp/book/201505/

だれも散文でざんげするのは好まないが、
詩神の静かな森の中でわれわれはしげしげと
バラの花かげに隠れて、こっそり心を打ち明ける

わたしが迷い、努め、
悩み、生きたことのくさぐさが、
ここでは花たばをなす花に過ぎない。

byゲーテ(高橋健二訳)An die Gunstigen


ゲーテの恋
14歳 グレートヒェン
16歳 アンナ・カトリーナ・シェーンコプフ)
21歳 フリーデリケ・ブリオン、
22歳 シャルロッテ・ブック、
25歳 リリー・シェーネマン、
26歳 シャルロッテ・フォン・シュタイン夫人
39歳 クリスティアーネ・ヴルピウス 20年後結婚
58歳 クリスティアーネ・ヘルツリープ
80歳 ウルリーケ・フォン・レヴェツォー 

薔薇の花に隠れ

バラは秘密厳守のシンボルとされることもあり、 カトリック教会の告解室には、しばしば、5弁のバラの花を彫った飾りが見られる。 また「内密に」を意味するラテン語の慣用句 sub rosa は 字義通りには、「バラの下で」の意である。

「図説世界シンボル事典」byハンス・ビーダーマン

カトリック教会の告解室はよく見たことがないので、Wikipediaを見たのですが、バラの彫刻はわかりません・・。ルターのバラがありました(5弁)
「宗教改革パン(Reformationsbroetchen)」
詩というと 旧約聖書のBook of Psalms詩篇23コヘレトの言葉もまず浮かぶ

Lutherrose
Luther rose
Fotothek df tg 0004101 Münze ^ Gedenkmünze ^ Schaumünze ^ Medaille ^ Wappen ^ Lutherwappen ^ Lutherrose

 Selige Sehnsucht.Sich und werde・・
 死せよ成れよ!このことを
    体得せざるものは、
    暗き地上の
    悲しき客にすぎざらん。

byゲーテ『西東詩集』の「歌人の書」の中の詩
「幸福な憧れ」(West-östlicher Divan、1819年)

「ロマン・ロランもこれをゲーテ的英知の精髄となしている」と高橋さんの解説があるが・・よくわからない・・「死ね、そして生まれよ」とも訳す・・
英訳を見てみます Die and be new-born!

BOOK OF THE SINGER 19 XVIII
BLESSED YEARNING
TELL it the wise alone, for when 
Will the crowd cease from mockery ! 

Him would I laud of living men 
Who longs a fiery death to die. 

In coolness of those nights of love 
Which thee begat, bade thee beget, 

Strange promptings wake in thee and move, 
While the calm taper glimmers yet. 

No more in darkness canst thou rest, 

Waited upon by shadows blind, 
A new desire has thee possessed


For procreant joys of loftier kind. 
Distance can hinder not thy flight ;

Exiled, thou seekest a point illumed;
And, last, enamoured of the light,

A moth art in the flame consumed.

And while thou spurnest at the best,
Whose word is " Die and be new-born! " 

Thou bidest but a cloudy guest 
Upon an earth that knows not morn.
Wiesbaden, 3151 July 1814.

「翻訳者はまめな媒灼人と見なされる。彼らは、半ばヴェー ルにおおわれた麗人をこの上なく愛らしいものとたたえ、本物を見たいという やみ難(がた)い気持を起こさせる。」 (「格言と反省」から)

なるほど・・
http://ja.w3dictionary.org/index.php?q=mockery・・この一語も「無駄な努力」か「あざけり」か・・・
『ゲーテ全集〈2〉詩集―西東詩集』 2003 生野 幸吉 (翻訳)
『西東詩集 』岩波文庫 1962; 小牧 健夫 (翻訳)
『ゲーテ詩集』角川文庫 1951、改版1966; 手塚 富雄 (翻訳)

なんじが終わりえないことが なんじを偉大にする 。 (西東詩編 ハーフィズの書から)
http://tomoki.tea-nifty.com/tomokilog/goethe_johann_wolfgang_von/index.html

悲しみの仕事

悲しみの仕事、という言葉でまとめたページ。 http://bymn.xsrv.jp/bungaku/0904.html
2009年の4月でしたか・・それから2年半以上・・
ほったらかしのページでした・・
アントス…言葉の花…アンソロジー…、 また新しく作り、続けます・・・・

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