厳粛な遊び:クリスマス・新年カウントダウン

クリスマスカウントダウン2011

12月20日(火)

ワイン



2010年3月26日大塚国際美術館にて
絵の大きさがわかるだけでもすごい、
感謝すべきところと思いますね

池内紀先生によれば、ゲーテはメタボな体型で、ワインの消費量もすごかったようだ。
ワイン=百の長!?
「ゲーテさん こんばんは」(P203 )で、 残された手紙類からゲーテの日常を復元した人がいるが、それによると
朝6時に起き、 コーヒーとミネラルウォーター(ときにはココアか肉入りスープ)
10時朝食 冷肉とマンディラ・ワイン半ビン
1時か2時に昼食でたっぷり食べた 雄鶏の蒸し煮、マス、ヤマウズラ。カモシカの肉、コショウ料理、ベーコン デザートに菓子、果実 ワイン1~2本
夕方芝居を見に行くと幕間ごとにポンチのお代わり
自宅にいるときはシャンペンにワイン1本
あれ?夕飯は?
青春は酒なしに酔い
    老年は酒によって若返る

憂いはいのちの敵
    ブドウが敵(あだ)を討つ


ティッシュバイン画

わぁ~~楽天で見る、アンディ・ウォホールでした


ついでに日本のゲーテ記念館前ポケットパークだそう
(この絵からのレリーフあり) http://kaonfu-getu.blogzine.jp/yoke/2010/12/post_a52f.html

歳の差婚

今年流行の言葉であるが・・
「1823年、ワイマール公国のカール・アウグスト公を介して、74歳のゲーテは19歳のウルリーケに結婚の申し込みをした。 ゲーテは本当に自分の求婚が実るとでも思っていたのだろうか。 申し入れの使いの役を引き受けたアウグスト公はどうだったのだろう。」
人一倍、ゲーテをよく知る人であって・・
実現しっこないことをまた実現しなくてもいいことを承知していた
かわりにどっさり詩ができることを、よく知っていた

by池内紀「ゲーテさんこんばんは」
(2001年集英社刊)p183 
マリエンバートの悲歌=湯の街エレジ―だそうだ
温泉町マリエンバート

Wikipediaによれば、ゲーテ80歳とあるのだが

池内先生のそんな話は、ガックリというか、さもあらんと 思う。
自分の好きなように世界を知るといいい。世界は常に昼の側と夜の側とを持っているだろう。

byゲーテ「格言と反省」

池内先生の言う、ゲーテ=逃げる男というのも、さもあらんと思う~。だってこういうのだから。
世の中のものはなんでも我慢できる。
幸福な日々の連続だけは我慢できない。

byゲーテ「格言的」

われわれは結局何を目指すべきか。
世の中を知り、これを軽蔑しないことだ。

若いときは 興味が散漫なために忘れっぽく、
年をとると 興味の欠乏のために忘れっぽくなる

byゲーテ「温順なクセ―ニエン」

クセーニエンとは

かってに人名だと思っていたら、
晩年のゲーテは「クセーニエン」という文学形式を愛用した、
古代ローマのエピグラム作者が作りだした型で、韻をふんだ短詩にあたる。
ひところシラーと共作していた。ゲーテひとりの作は五百余りを数える。

by池内紀「ゲーテさんこんばんわ」
(2001年集英社刊)p234 

クセーニエン=風刺短詩としらないうちに、これは面白いと思ってしまいました・・


手紙についても、池内先生の話は覚えておくべき。
、 「手紙はかって私信のかたわら公開書簡といった役割を持っていた。」(紀行記の作り方 P87)
ゲーテの『イタリア紀行』はこのような手紙をもとにして出来た。
書いた当人がコピーをもっていた。・・現在のEメールと似ている。つくのに1カ月かかるが・・と

柴田翔「詩に映るゲーテの生涯 (丸善ライブラリー)
内容(「BOOK」データベースより)
19世紀後半にドイツ市民社会の偽善的道徳律によって飾り立てられたゲーテ像は、現実のゲーテとは本質的なところですれ違っている。本書では、既成のゲーテ像を解体し、ヨーロッパの大変動期に生きたゲーテの真の魅力にせまる。

偽善的とは?偽善的道徳律とは?
言葉言葉言葉・・
厳かに訳されすぎとは思いますが、現実の、とか、本質的とか、新のとかことさらいうのもいまいちわからない・・
「生き生きと生きよなのだ」・・どうしても・・
「自分なりのゲーテ像」をもつそれが意味を持つこと。

フランスのことわざによって、
「よく見ると、およそ哲学というものは、常識を分かりにくい言葉で表したものにすぎない。」

by「格言と反省から」ゲーテ格言集


絶筆

知人の孫に頼まれて
戸口を掃除しよう
すると町はきれいだ
宿題をちゃんとしよう
するとすべて安心だ

by池内紀さんの「ゲーテさんこんばんは」
(2001年集英社刊)p249


Goethe, Georg Oswald May,1779


ページ上に戻る

HOMEアドヴェント2011INDEXBACKNEXT

byM、angel

ししまる猫