2004/12/2アドベントカレンダー

話は「猫」から「苗」へ


きのうの猫三昧さん
http://www.necozanmai.com/goods/cat_stamp.html
猫切手の蒐集もしておられた  
へぇ〜〜!

 



〜〜エジプト話〜〜

左は「オシリスの苗床」という・・ツタンカーメンの墓の遺物です
この型に土を入れて種を蒔く……
オシリス神の形です……

何回目の借り出しになるのか分らないけど、図書館で借りた、

小学館の 「世界の文様 (2) オリエントの文様」(19992年5月刊)
(石田恵子松本健他編)に

穀物ミイラの小棺」っていうのがでていたのですね、
それは普通のミイラの棺みたいなもので。今までまったく目に入らなかった。
これ・・なんでしょ・・・

……こういうものにとても驚きました。

オシリスの苗床・・(c)仁田三夫さんの写真だと思うけど
この一枚の写真のために1890円払ったので、
スキャンしてだしましたが・・うむ・・
「エジプト博物館蔵」です


泥を詰めただけに見えるその平たい人型は、
オシリス神を象ったものだ。
泥の中には穀物の種が入れられ、発芽するとオシリスの姿に
緑色の細い葉が繁茂した。




オシリス [Osiris]
オシリスの苗床 新王国時代の王家の副葬品。
オシリス神の形をした木枠の中に泥を詰め、大麦の種をまいた物

タンムーズ Tammuz,thammuz
バビロニア神話  
先史時代以来のメソポタミアの穀物神,死と復活の神。
バビロニアの神話に引き継がれる。
真の水の子供の意。シュメールのドゥム・ジ・アブノズ。
イシュタルの夫。

アドニス
http://www.phoenicia.org/adonis.html
http://web.kyoto-inet.or.jp/people/tiakio/antiGM/adonis.htm
(反・ギリシア神話)


DELPHICAさんの『金枝篇』読書会 もこのあたりの穀物神の話。



猫頭のバステット寝殿





この1年まとめていたWEBコンテンツは いままでの唐草図鑑から、
生命樹、聖樹聖獣文様にきて、 エジプトの図像学でした。
あるいは「装飾の博物誌」といったものですが、
なかなかエジプトからギリシアにたどりつけず、
時代的に(イタリア)ルネサンスは遥彼方、
空間的にもシルクロードを渡って中国に至るのもまだまだ先・・(^-^;))
「エジプト学」というより古きを訪ねる「自由研究」で、
「学問は究極の遊びである」という見解はよくわかる……m(_ _ ;)m
ちなみに最近、 紀伊国屋書店で買った
アンクのピアスをして、バステットのペンダントしてます~(^◇^)/

アマゾンでリストを作ったり~(^◇^)/
(エジプトシンボル図説本網羅リスト 太古のシンボル)
奈良大学の西村先生のサイトが更新されると教えてくれるように登録したり


エジプト図像で面白いな、と思っているのは、王家の谷の職人が、
地位は高くなかったが、技術があったので
自分たちの質素な岩窟墓を作った・・ということで

扇とナプキンを持って、椅子に腰掛けた鼠にアヒルを差し出す猫」の図
なんてものがそこ(ディール・アル=マディーナ)にいろいろあったらしい
(紀元前1150年ごろ)

「王墓の工事管理人」の墓の聖猫(ヘビをやっつけている)もここで・・

=== 引用開始 ===
奔放な即興性
いたずらっぽい機知」が許される
=== 引用終了 ==
そういう場であったらしい

(岩波 世界の美術「エジプト美術」より
ヤロミール・マレク著 近藤二郎訳 2004年4月刊)


Pasheduの墓もここです(この人は高官らしい)

辿りきれていないので、来年の楽しみとします〜〜



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