。. 猫頭のアドベントカレンダー
2004/12/4アドベントカレンダー

猫→苗→笛→魔笛の舞台描写


去年の今日の話は 黄金……

右は金色とグルグルの(生命の木を表すようだ)描かれた
クリムト(Gustav Klimt 1862〜1918)の作品


独特な曲線模様を用い
象徴的、装飾的、華麗な人物画、といわれる

ところでこんなサイトがありました

http://www.gokuu.org/illustrcontent/art_classic.htm

ラファエロ風 クリムト風 ピカソ風 ルノワール風
スーラ風 カシニョール風 ウォホール風 リキテンスタイン風
歴代巨匠画家たちの風格を
デジタルグラフィックツールによって再現するという。

「クリムト風」の描写というのは……そう、
http://www.gokuu.org/illustrcontent/class_s_2.htm

やっぱり、黄金、ぐるぐるですよね(ヘ_ヘ)……


The Tree of Life Stoclet Frieze, c.1909

http://www.iklimt.com/


さて、2004年を振り返るクリスマスカウントダウン、
話は漢字連想で 猫→苗→笛→描ですが、あるいは
きのうの笛に戻って でいきます〜〜

荒俣宏(1947〜)の『図の劇場』の一番初めに出てくるのは
スカラ座の舞台装置家、「近世のマジカル・イメージ・メーカー
アレッサンドロ・サンキリコ(Alessandro Sanquirico(1780-1832) )や
「『魔笛』の舞台に魔術的建築学を持ちこんだ」フリーメーソン・アーチスト
K・F・ジンケル(Karl Friedrich Schinkel, 1781-1841)……
WEB 検索
ドローイング(素描)のギャラリー
http://www.eurus.dti.ne.jp/~kn1/
http://www.eurus.dti.ne.jp/~kn1/Great_Occasions_02/schinkel/pages/schinkel20.htm
「19世紀ドイツでもっとも偉大な」建築家シンケルによる舞台デザイン作品集

遠近法を用いた錯覚による虚構の建築/風景
舞台デザイナー(セノグラファー)、劇場建築家、そして舞台装置技術者が、
舞台上に奇想天外なイリュージョンを作り出しました。
彼らは、透視図法を積極的に用い、すばやい舞台転換の方法を発案し、
また、多様なからくりを用いることで、上演の間、観客を驚かせ続けました。

歌劇「魔笛」…… Die Zauberflote…… The Magic Flute……
(First performance: Theater auf der Wieden, Vienna, 30 September 1791 )
あらすじhttp://www3.cty-net.ne.jp/~kato543/mo/DieZauberflote.htm(日本語)
Synopses: http://opera.stanford.edu/Mozart/Zauberflote/synopsis.html(英語)
http://opera.stanford.edu/main.html



なぜか「魔笛」の舞台は……EGYPTエジプトなのでした。

左は アラマタ図像館 (5) 小学館文庫

・・ 荒俣さんとナポレオン皇帝版『エジプト誌』との出会いは慶応大学1年の時とか・・
http://www.geocities.co.jp/Bookend/6743/

◎『エジプト誌』と『魔笛』の舞台背景
『エジプト誌』出版後、そこに描かれた神殿や神像の図は
西洋美術家たちに大きな関心を抱かせ、
そのスタイルが「エジプト様式」としてさまざまな建築等に使用された。
なかでも建築家で舞台装置デザイナーのシンケルは大きな影響を受け、
モーツァルトのオペラ『魔笛』の舞台装置に『エジプト誌』の図版を使用した。

このような舞台で上演されたのですね


それはそうと、 荒俣さんの公式プロフィール(集!!)
http://www.geocities.co.jp/Bookend/6743/kousikiprofile.html
そしてまた、(^-^;))!
http://www.geocities.co.jp/Bookend/6743/densetu.html
アラマタ伝説!!

「帝都物語が売れたとき、腰が抜けたんですがね、
1年間でですね、印税が1億5000万円くらい入ってきたんですよ
で、こういう(世界大博物図鑑の事)博物図鑑を買い集めたら
10冊か15冊で大半は無くなりました」

お〜〜っつ、なんとぉ〜〜〜ッ……
Amazonの和書でアラマタさんの著書数は350冊超ですが、
このサイト(アラマタゲノム)のWEBMASTERさんがすすめていた3冊は

「図像学入門」(集英社文庫、ISBN4−08−748660−5)
「広告図像の伝説」(平凡社ライブラリー、ISBN4−582−76291−3)
「図像探偵」(光文社文庫、ISBN4−334−71464−1)
……でした
図像学……博物学……

惜しげもなく、蒐集した高価な図像コレクションをわけ与えるように
見せてくれるというのは
ありがた〜〜〜い……
それも絶版になったら、安い文庫本にしてくれたりして、
……1億5000万円の親切〜〜……

花を描く図にみる美意識もすごい・・

花の図譜ワンダーランド 荒俣 宏 (著)
花の王国 (3) 荒俣 宏 (著)
花空庭園荒俣 宏 (著)

うっとり……
それに「かくう」庭園とは・・またまたアラマタ〜(^◇^)/
描かれた花とエジプト図像に猫頭すりすりのアラマタ話でした・・


補足;
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4094031146.html
荒俣 宏さんって、平凡社百科事典でも、
わたしの引く項引く項に出てきたという言う感じでしたが、
迂闊に読み始めたら大変のことになりそうなので
ちょっと準備期間おかせてもらってました(^-^;))

初めにおすすめ文庫でこのあたりでしょうか・・・・・

アラマタ図像館〈4〉「庭園」 荒俣 宏【著】
ISBN:4094031146 小学館文庫 (1999-10-01出版)
紹介文がこうです
(以下紹介文の引用)
_____________________

植物の分類法に画期的なシステムを導入したのは、
スウェーデンの博物学者リンネであった。
植物の生殖器官―花に着目し、その形態を基準に、
雄しべと雌しべの形と数で分類してゆくその方法は
「セクシャル・システム」と呼ばれ、

18世紀の後半にはヨーロッパ中に広く知れわたった。
イギリスでその思想に共鳴したソーントンは、リンネ分類学を図解した
大著の出版を計画し、そこで生まれたのが史上最美といわれる植物図鑑
「フローラの神殿」である。
初版と第二版に異同のあることで有名なこの図鑑を、
初めて完全収録して公開する。

イメージ解読のための図像学入門―第四講 
絵はすべてルールであるその三
ソーントン『フローラの神殿』
地上に花を撒くフローラ
クピド、フローラ、ケレスおよびアスクレピオスがリンネの胸像を
祝福する
植物に愛を射込むクピド
スノードロップとクロッカス
ペルシアシクラメン
ヒヤシンス各種
バラ各種
カーネーション各種〔ほか〕
_____________________


2005/04/02補記
いよいよ荒俣宏さんの花の王国を読むページを作りはじめ じました。
こちらです。→唐草図鑑 アカンサス2
http://bymn.pro.tok2.com/karakusa/achanths2.html

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