アドベントカレンダー2006
18

宝石


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Van Eyck

12の石

宝石です。「宝」のほうに力点じゃなく、「石」のほうに力点で…?


西洋シンボル事典―キリスト教美術の記号とイメージ (ゲルト ハインツ=モーア著)には、宝石の項はない。
あるのは石の項なのだが、だが、そこにも宝石の解説はない。
悪魔がパンを石に変えろとそそのかした話、使徒ステファノの投石刑死など。

関連の項目としては… 、 真珠、ガラス、球体の項があるようだ。
真珠
霊的な啓示や生まれ変わりの象徴
マリアの無原罪の御宿りの象徴
真珠の首飾り⇒ロザリオ
宇宙論的な多様の統一るならびに人格の統一



図説 世界シンボル事典
ハンス ビーダーマン (著)

独特の色と形で想像力をかきたて、単なる装飾品にとどまらない様々なシンボルとなった。

加工することによって初めてその美しさが表面に現れ、「高貴な」石となるため、
純化の過程を経て始めて高貴な存在となる人間のシンボルとされた。

錬金術の 賢者の石…非金属を貴金属に変える上で重要な役割を果たすという、1種の神話的な石。
水晶…水から光を発しないが太陽の光を反射して輝く=マリアのシンボル
アメシスト
エメラルド
サファイア
ダイヤモンド
トルコ石
ひすい
ルビー
サンゴ
琥珀

古代ユダヤの大祭司の胸当ては、12の宝石で飾られておリ、それぞれの石にはイスラエルの12の部族の名が刻み込まれていた。
イスラエルの部族、キリストの使徒、黄道十二宮には12という数が共通していて、これをもとにさまざまな象徴的思弁や類推による体系が生み出された。
元になったのは、古代ギリシア・ローマ以来たびたび編まれたの宝石譜
惑星にもおのおのを象徴する宝石が割り当てられていた
よく知られるのは、
太陽=ダイヤモンド、水晶
月=真珠、めのう
火星=ルビー、サンゴ
水星=トパーズ、琥珀
木星=エメラルド、ひすい
金星=ラピス・ラズリ、サファイア
土星=アメシスト

エイクの絵の真珠のブローチ
いろいろあるようだ。
天使のは真珠が6つ、マリアのは5つ、8つ…



あしたはの話を

今日のプレゼント

Investigating Jan Van Eyck (Museums at the Crossroads, 6)


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