アドベントカレンダー2006
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a+ mazon


アマゾネス

アマゾンの女王ペンテシレイア

ペンテシレイア(Penthesileia)
前6世紀末の黒絵式壺、大英博物館所蔵
http://de.wikipedia.org/wiki/Bild:Penthesilea-Maler_001.jpg


さて、アマゾネス、アマゾンの話です。
この ギリシアの古壺の、アキレスと戦っている(…というか、今敗れてまさに殺されている)アマゾンの女王ペンテシレイアの、衣装を見ると、今までは、 片方の乳房を切った片肌脱ぎの姿で描かれているのだろうと思っていたのだが、それはわからず、豹の毛皮を着ているのだった。

どういうことなんだろうか…
エジプトにおいて豹の毛皮を着る意味は、後継者と言う意味を表していた。
うむ…??…
アマゾネスのこの姿は、 単なる、弓矢を使う女性狩猟者ということしか表していない …??


アマゾネスを考えると、それは ハンサムな彼女…男性差別?、という感じなのだが、昨日読み始めた「描かれた身体」というスリリングな本の、足、背中、乳房、手、頭部と続く章の中の、第三章で、キリスト教の聖女アガタについての話が以下のように出て来る。


描かれた身体
小池寿子著
キリスト教の聖女アガタについて 、十三世紀に書かれた聖人伝の白眉「黄金伝説」の著者ヤコブス・デ・ウォルギネは、この聖女の名の由来をいくつか記しているが、女戦士アマゾンの名とその伝説を思わせる。
ローマ文化を吸収しながらも、エジプトやオリエント諸文明の残照に染まるシチリア(カタローニャ)で三世紀に命を閉じた聖女アガタの殉教譚
Agathaアガタは 「…なしに、…を欠いて」を意味する「a」と、geos大地を意味する「theos」に由来し、地上のものへの愛を持たない「大地なき女神」を意味する
アマゾンは 「欠いた」を意味する「a」と、乳房を意味する「mazos」に由来するとされ、多くは、あらわにした片方の乳房と衣服に覆われたもう片方の乳房によって、女性性と男性性を示す姿で現された。トロイア戦争においても勇猛果敢に戦って果てたアマゾンの女王たちは、かの《美しきアルテミス像》を生んだエフェソスの地で、片方の乳房だけで女児を養っていたのである。


地上のものへの愛を持たない「大地なき女神」??(^_^;;
…もう少し読まねば…。
ここらへんが性急な感じでわからないので、
DELPHICAさんに見ていただいたところ、
DELPHICAさん

1  アガタ 
   この語源はごく普通のギリシャ語アガトスで、
   goodの意味です。これは断言できます。

2 アマゾン 
   小池さんのおっしゃるのは「俗説」として
   ひろく認められている説ですね。
   
   語源は確定してないみたいで、古イラン語
   のハマザン(戦士)とか、ヘブライ語の
   アミツ(強い)とか、諸説あるようです。

語源の難しさ(学術的な方法論できちんと調べると難しい が、その難しさ自体がまた面白い)と、俗説の面白さ(そ の時代の文化が見えてくることもある)、の両方が紹介さ れていれば理想的。

アマゾン、アマゾネスは、
強い女性を意味する言葉としてよく使われる。また、
南アメリカのアマゾン川もその流域に女性のみの部族がいるという伝説があることからそう名付けられたとする説がある。

アマゾンは馬を飼い慣らし弓術を得意とする狩猟民族で、狩猟の女神アルテミスを信仰していた。アマゾンの語源は、弓などの武器を使う時に右の乳房が邪魔となることから切り落としたため、"a"(否定)+"mazos"(乳)=乳無しと呼ばれたことからとされるが、これは近年では民間語源であると考えられている。実際にはすべてのアマゾンが右乳房を切り落としていたわけではない


ここでアルテミスもよくわからないので、ちょっとみておきます。
大いなるアルテミス」像(A.D.1世紀), 「美しきアルテミス像」, エフェソス考古学博物館 http://blog.fujifilm.co.jp/natura/img_wrepo/donguri_img/FH7020010.jpg

ちなみに Ephesusエフェソス(トルコ アナトリア)には 「聖母マリアの家」があるという(=マリアは、聖パウロとエフェソスにきて生涯を終えたと 言われている)。

また、 古代七不思議のひとつだそうだ。

The Artemis Temple or Artemision was one of the Seven Wonders of the World
カイロの大ピラミット、バビロンの空中庭園、オリンピアのゼウス像、ロードス島の巨人像、アレクサンドリアの大灯台、アナトリアにあるマウゾレウム、エフェソスのアルテミス神殿




ちなみにヘラクレスの12の偉業のひとつは アマゾンの女王ヒッポリュテの腰帯:(^_^;;だそうだ



ホメロスの『イリアス』では、アマゾンは一時期リュキア近辺まで勢力を伸ばしていたが、ベレロポンとプリアモスによって撃退された。 しかし、トロイア戦争においてアマゾンはトロイア(イリオス)側についた。これは女王ペンテシレイアが、テセウスとの戦闘の際に誤って前女王ヒッポリュテを殺してしまい、その贖罪のためであったとされる。アマゾンは女王ペンテシレイアに率いられ勇敢に戦ったが、女王はアキレウスに討たれてしまう。アキレウスは死に際のペンテシレイアの美しさを見て恋に落ち、彼女を殺したことを嘆いたという。
ホメロスの叙事詩は、朗誦の開始において、「ムーサ(詩神)への祈り(英語:Invocation to Muse)」の句が入っている。それは、話を始める契機としての重要な宣言と共に、自然な形で詩のなかに織り込まれている。『イリアス』では、最初の行は次のようになっている: Menin aeide, thea, Pele-iadeo Akhileos 言葉の順番に意味を書くと、次のようになる: 怒りを 歌ってください 女神(ムーサ)よ ペーレウスの息子である アキレウスの(怒りを)……


さて、別のアマゾンの話です。
もちろんあのアマゾン
本好きが喜びの舞を踊るアマゾン書店。(^_^;;
日本では、 2000年オープンだったんですね。
『ウィキペディア(Wikipedia)』 によれば、 世界で最大規模の流域面積を持つアマゾン川にちなみ命名されたという。
Amazonの最大の特徴は強力なパーソナライゼーション機能[*]にあるという。

*過去の購入履歴等から、顧客一人一人の趣味や読書傾向を探り出し、それに合致すると思われる商品を メール、ホームページ上で重点的に顧客一人一人に推奨する機能

なパーソナライゼーション機能って正直言ってあまり参考になりませんが、何を検索したか。自分が何を購入したかわかる点では、便利ではある。


ダン・シモンズのSF
Dan Simmons ダン・シモンズは、2003年に『イリアス』を翻案した叙事詩的SF小説『イリアム』("Ilium")を発表した。この小説は、2003年の最優秀SF小説としてローカス賞を受賞した、ギリシア神話とSFをみごとに融合させた、波乱万丈のSF叙事詩という。。ハイペリオン四部作(1989〜1997)からもう10年も経っている?…今年の6月に翻訳が出たのだが、二部作でもあるし、文庫本になるのを待っている(^_^;;…愉しみ!



WEB検索

アマゾネス…
http://www.paleothea.com/Amazons.html
http://www.antike-am-koenigsplatz.mwn.de/
http://www.beloit.edu/~classics/Trojan%20War%20Site/

アマゾン書店へ
WEB検索
『ウィキペディア(Wikipedia)』

ロゴマーク…:
aからzに向かって弧を描く矢印で、AtoZを意味しているという説がある。

あしたはグーグルの話を

今日のプレゼント
Best of 2006 アマゾン Best of 2006 総合・ジャンル別 全ストアランキング というのもあり、みてみました。
今年見逃している映画=まだのこっっている愉しみ(。・-・。)
クリスマスに家族で一緒に見られそうな映画です。


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