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須賀敦子『遠い朝の本たち』(筑摩書房p108 1998年刊)
アン・リンドバーグは横浜の埠頭をぎっしり埋める見送りの人たちが口々に甲高く叫ぶ、さようなら、という言葉の意味を知って、新しい感動に包まれる。「さようなら、とこの国の人々が別れに際して口にのぼせる言葉は、もともと「そうならねばならぬのなら」という意味だとそのとき私は教えられた・・
異国の言葉に対する著者の深い思いを表現する文章は、私をそれまで閉じ込めていた『日本語だけ』の世界から解き放ってくれた(p110)
アン・リンドバーグAnne Morrow Lindbergh『海からの贈物』Gift from the Sea.・・「我々が一人でいる時というのは、われわれの一生のうちで極めて重要な役割を果たすものなのである。ある種の力は、われわれが一人でいるときだけにしかわいてこないものであって、芸術家は創造するために、文筆家は考えを練るために、音楽家は作曲するために、そして聖者は祈るために一人にならなければならない。しかし女にとっては、自分というものの本質を再び見出すために一人になる必要があるので、その時に見出した自分というものが論なのいろいろな複雑な人間関係の、なくてはならない中心になるのである。」
須賀敦子:『ミラノ 霧の風景』(白水社 p14 1990年刊処女作)
「わるく言っときゃ、間違いない」(カミッラ・チェデルナ『近いこと、遠いこと』・・
Pablo Neruda (1904–1973 チリの国民的詩人)[Nothing But Death]