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Terminology

最近の学術用語・外来語

模倣・複製に関連する言葉

Wikipedia

エミュレーション

エミュレーション(emulation)とは、 あるシステムの動作を他のシステムで模擬的に動作させること。
by (goo辞書

工業製品のリバースエンジニアリング(Reverse engineering)=機械を分解したり、製品の動作を観察したり、ソフトウェアの動作を解析するなどして、製品の構造を分析し、そこから製造方法や動作原理、設計図、ソースコードなどを調査する事である。リバースエンジニアリングを行うこと自体は、原則的には合法行為(byWikipedia

技術覇権(テクノへゲモ二―)を持たない国は、それを持っている国の科学技術を競争的に模倣するというモデルが提供されている。(『知的創造サイクルの法システム』p63児玉晴男→薬師寺泰蔵「テクノヘゲモニー」)

基礎技術のただ乗り論 ・・米国が惹起する知的財産権の問題は、技術的優位にあるコンピューター・プログラムのエミュレーションに対する権利要求である

イミテーション

模倣: 他のものをまねること。似せること
模造品 レプリカ(英: replica)

アダム・スミス(Adam Smith、1723 - 1790)は、芸術論で、(1980)芸術の本質はイミテ―ションであることを解いている。 芸術的な創作活動には、イミテ―ションが前提条件となる。(『知的創造サイクルの法システム』p64 児玉晴男)

「いわゆる模倣芸術においてお こなわれる模倣の本性について」"http://202.11.2.113/SEBM/ronso/no9_4/07_MATSUBARA.pdfby松原 慶子

アダム・スミス芸術論 日本経済評論社 (1992刊) 徹底した模倣者モーツァルトの中に、誰にも真似る事のできない音楽論を見出したA.スミスの「模倣芸術論」の本邦初訳

スミスの芸術論は,アリステレス以来の 「芸術は模倣である」.という論(⇒?)に異論を唱え,芸術の本質を対象との不一致や, 音楽であれば音の多様性と結合の中に生まれる固有の力に見いだした。人間の先験的能力に基づき模倣を媒介して芸術 の固有性に至る、芸術の特徴は先験的能力と模倣を内包するもので,むしろ模倣 であって模倣ではない、という構造が芸術の特性として捉えられていたのでは ないか。芸術の本源性は,人間存在にとって根源的だということと,芸術の固 有性の中にそれが再現されるとい2重の意味を持つ』芸術の固有性の基礎と しての芸術の本源性への認識は,芸術の価値の考察にとって大きな意味を持つと思われる。

from http://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/bitstream/2433/45045/1/10157205.pdf:by後藤和子

デュプリケーション

duplication =複製

複製自体は原則として著作権侵害にあたる
デジタル的な複製に著作権の制限規定の適用が疑問となるのは、 情報ネットワークとウエブ環境における複製が営利の目的の有無や私的であるかどうかをた大に峻別できない点にある。。(『知的創造サイクルの法システム』p13 児玉晴男)

コピー

copyの伝統的な概念としては、オリジナルなものに対して鋳型を取り、その鋳型を使って模倣したものを増やしていくこと・・模倣したものはオリジナルなものと比べて、品質的に劣るということが潜在的に含まれる(『知的創造サイクルの法システム』p64児玉晴男)
品質の差異と劣化を含まないコピー→(デジタル環境のコピー問題)
自然の模倣を目論むものは芸術と名づけられ、模倣に基づく知識(模倣度)は、 「絵画」「彫刻」「詞」「音楽」の順にあげられる(ディドロ『百科全書 序論および代表項目』)

ミメーシス

mimesis

kotobank

模倣,再現の意。ギリシア哲学,特にプラトンやアリストテレス哲学の重要な概念。形而上学的にはパラデイグマ paradeigmaとしてのもろもろのイデアとこの世界の事象,事物の関係を説明する語。byブリタニカ国際大百科事典

1 芸術理論上の基本的概念の一。芸術における模倣。自然はイデア(事実の本質)の模倣である、とするプラトンの論や、模倣は人間の本来の性情から生ずるものであり、諸芸術は模倣の様式である、とするアリストテレスの説が源にある。byデジタル大辞泉

西洋における哲学・美学上の概念。〈模倣〉と訳される。この概念は,自然界の個物はイデアの模像mimēma,mimēseisであるとするプラトン哲学の考え(《ティマイオス》)に由来するが,さらにさかのぼれば,数と個物の関係についてのピタゴラス学派の思想にその原型がある。アリストテレスはプラトンからこの概念をひきついだが,芸術は模倣の模倣であり現実世界よりもさらに真理から遠ざかるものであるとするプラトンの考えをしりぞけて,模倣こそ人間の本然の性情から生じるものであり,諸芸術は模倣の様式であるとした(《詩学》)。by世界大百科事典 第2版

この語の問題性は、まねる主体とその対象の多様性、対象の存在論的位相、そしてポイエーシス(創(つく)ること)の本質とのかかわりにある。人間的活動のいっさいは無論ポイエーシスも含めて根本的にミメーシスである。ミメーシスの理念はプラトンによって形而上学的に吟味され、アリストテレスによって現実的意味を獲得して後世にさまざまの影響を与えていった(たとえば18世紀フランス美学における「美しい自然の模倣」)。
日本大百科全書(ニッポニカ)

▽藤田一美著『ミメーシスとポイエーシス』(『新岩波講座 哲学13 超越と創造』所収・1986・岩波書店)
→アロポイエーシス、オートポイエ―シス