byM の迷宮の言葉

Serenity Prayer

「変えることも正すこともできないことについて
思い悩むこと」




2007-07-07

「デスパレートな妻たち」シーズン2を見ている。
10巻目で、依存症の会合(断酒会)の様子など出てましたが、 終わりのあたりの最後のナレーションはこんなでした…

受け入れがたいことに直面した人間を力づける祈りの言葉がある。
人の本質をついた言葉は力を与えるのだ。

変えられぬことを受け入れる平穏をお与えください

人生の仕打ちに怒りを爆発させるものは少なくない。

変えられることを変える勇気と

自分の弱さゆえに間違いを正せない者もいる。

両者を見分ける英知を。

辛すぎる選択を迫られ、絶望に身を委ねる者もいる。
でもこの祈りを唱えれば神はそれを聞き届けてくださる。
残念なのは時にその答えが、'ノー'と返ってくることだ。

デスパレートな妻たち シーズン2 COMPLETE BOX
この面白さについては前に書いたが、この言葉については以下に …

God, give us grace to accept with serenity
the things that cannot be changed,
Courage to change the things
which should be changed,
and the Wisdom to distinguish
the one from the other.



’God grant us the serenity to accept the things we cannot change,
courage to change the things we can,
and wisdom to know the difference.’


Serenity Prayer (『ウィキペディア(Wikipedia)』(English)
Reinhold Niebuhr
この祈りは、 レインホルド・ニーバー(1982-1971)によるものとされる。
「変えることができないものについては、それを受入れる心の静かさ(serenity)を私に与えてください。
変えることができるものについては、それをなしうる勇気(courage)を与えてください。
そして、ものごとがどちらであるかを識別する知恵(wisdom)を与えてください」。

『終末論的考察』大木英夫、中央公論社、1970年


The Origin of our Serenity Prayer
「平安の祈り」がどのようにアルコホリックス・アノニマスに導入されたか、
http://ameblo.jp/lm199781/entry-10023429433.html
起源・作者?
キケロの「人間の6つの誤り」のうちの1つ、
「変えることも正すこともできないことについて思い悩むこと」

ボエティウスの『哲学の慰め
心理療法において、書くことによる内省はとりわけ良い心理的効果をもたらすものであることが知られている
ティモシー・ウィルソン『自分を知り、自分を変える』自分を知り、自分を変える―適応的無意識の心理学

感情は一旦昂じてしまうと後戻りが効かない。脳内に放出された情動系の神経伝達物質やホルモンの効果は徐々にゆっくりと消えてゆく。それは決して即座に解消されることはない
茂木健一郎『脳の中の小さな神々』




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