言葉言葉言葉:猫頭のノート 花冠 |
悲哀はそれ自儕(われら)が一半の救いなり。
…神はまづ悲哀の姿して自儕に来たる。
…我らは悲哀を有することに於いて、悲哀そのものを通じて、悲哀以上の或るものを獲来(えき)たる也。
どうして僕はこんなに悲しいのだろう。
僕はもっとこころもちをきれいに大きくもたなければならない。
あすこの岸のずうっと向こうにまるでけむりのようなちさな青い火が見える。
あれはほんとうにしづかでつめたい。
僕はあれをよく見てこころもちをしづめるんだ。
「ああそうです。ただいちばんのさいわいに至るためにいろいろのかなしみもみんなおぼしめしです。」
青年が祈るようにそう答えました。宮沢賢治
宮沢賢治「銀河鉄道の夜」
http://contest.thinkquest.jp/tqj2002/50133/story-top.html
http://why.kenji.ne.jp/index.html
竹内整一さんの著書
日本人はなぜ「さようなら」と別れるのか (ちくま新書)
「はかなさ」と日本人―「無常」の日本精神史 (平凡社新書)
花冠 引用の花集め |
青い苹果…リンゴと読む??
http://baike.baidu.com/view/1331.htm
こんな字を使っているんですね〜〜賢治は…
ついでなので「銀河鉄道の夜」に挙げられている花と植物を書き出してみます
星座早見が青いアスパラガスの葉で飾ってありました
線路のへりになったみじかい芝草の中に、月長石でも刻まれたやうな、素晴らしい紫のりんだうの花が咲いてゐました。
「ほんたうに苹果の匂だよ。それから野茨の匂もする。」
「いかゞですか。こういう苹果はおはじめてでせう。」向ふの席の燈台看守がいつか黄金と紅でうつくしくいろどられた大きな苹果を落さないやうに両手で膝の上にかゝへてゐました。
「青い橄欖の森」『ウィキペディア(Wikipedia)』橄欖(カンラン). カンラン科の植物。 …オリーブの誤訳。
美しいそらの野原の地平線のはてまでその大きなたうもろこしの木がほとんどいちめんに植ゑられてさやさや風にゆらぎその立派なちゞれた葉のさきからはまるでひるの間にいっぱい日光を吸った金剛石のやうに露がいっぱいについて赤や緑やきらきら燃えて光ってゐるのでした。
うすあかい河原なでしこの花があちこち咲いてゐました。
クリスマストリイのようにまっ青な唐檜かもみの木がたって
百二十万年ぐらいゐ前のくるみだよ。ごく新しい方さ。
桜の木
こんやの銀河の祭りにいちいの葉の玉をつるしたりひのきの枝にあかりをつけたりいろいろ仕度をしている
空箱に紫いろのケールやアスパラガスが植えてあって
街燈はみなまっ青なもみや楢の枝で包まれ、電気会社の前の六本のプラタヌスの木などは、中に沢山の豆電燈がついて
町はずれのポプラの木