大事なものをなくさない 花冠 2011年3月
       

言葉言葉言葉:猫頭のノート 花冠

       

女たちは、そっと男たちの顔を探った。
他の大事なものが少しでも残っている限り、 玉蜀黍などどうなってしまってもかまわないからだ。
女たちも子どもたちも
どんな不幸だって、
男たちさえしゃんとしているのなら、
けっして耐えられないほど大きくはないのだと、
心の奥の深いところで知っているのだ。

「怒りの葡萄」スタインベック(著) 大久保康雄(訳)(新潮文庫新潮社1967)


311の未曾有の災害に合掌i~∧(-.-)
『怒りの葡萄』(The Grapes of Wrath)1939
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