アリストテレス

(前 384‐前 322)

『詩学』



カタルシスを感じた





なるほどと思えるけれども不可能なことの方が、
なるほどとは思えないけれども可能なことよりも好ましい。



歴史家はすでに起こったことを語り、
詩人は起こる可能性のあることを語る。

したがって、
詩作は歴史に比べて哲学的である。

なぜなら、

詩作は普遍的なことを語り、
歴史は個別的なことを語るからである。

アリストテレス



カタルシス katharsis[ギリシア]
平凡社世界大百科事典( 細井 雄介)から要約すると

本来ギリシア語で,祭儀,医術,音楽,哲学など諸分野に広く認められる〈純化〉を意味した語。

アリストテレスが《詩学》第 6 章で悲劇を定義し,
〈悲劇の機能は観客に憐憫 (れんびん) と恐怖とを引き起こして,
この種の感情のカタルシスを達成することにある〉
と明記して以来,
この概念は悲劇論ばかりか芸術全般の考察における重要な概念となった

もっともアリストテレスの用語の意味については,
古来さまざまな解釈があり,
果てしない論争が続いてきた。

悲劇の倫理的効果としての感情の〈浄化〉とする説があり,
また素材の事件を変形する創作上の〈純化〉とする少数意見さえも立てられたが,
今日では,
感情の〈発散〉という生理的機能を重視する見解が有力である。
すなわち悲劇やある種の音楽が激しい感情を誘発するとき,
鬱積していたそれらの激情は放出されることになり,
心をその重圧から解放して軽快にするが,この作用をカタルシスとみなすのである。

演劇史上ではコルネイユ,レッシング,ゲーテがこの概念にそれぞれ独自の解釈を加えた。

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