2003/12/1
「炬燵を見つけた猫のように名画にもぐりこむ猫」
私の好きな赤瀬川原平さん(1937年横浜生まれ)に
「木天蓼(またたび)美術館」というのがある。
「炬燵を見つけた猫のように名画にもぐりこむ猫」の話で押し通している本。
「ニャーンズ・コレクション」
   ジャンル:美術・ビジュアル 
   著者:木天蓼美術館館長(赤瀬川原平)
   小学館刊
   定価:本体1,800円+税
  帯:
    自他共に認める猫好きである著者が、長年にわたって収集した
  ピカソ、ルノワール など、錚々たる巨匠たちのとっておきの
 「猫名画」を集めた空想美術館「マタタビ 美術館」を大公開。

検索してみたがAmazonなどに出ていない。
(→2005年の検索では、あり・・に)
「なぜか猫のいる名画30点」ですが
ちょっとどんな絵が紹介されていたか、出して
これを今日のプレゼントにしましょう(ヘ_ヘ)
はてなDiary:赤瀬川原平
ニャーンズコレクションの 表紙の猫は
ウィリアム・ホガースの「グラハム家の子どもたち」
William Hogarth(1697-1764)
ホガース17kb
45KB
large size (1)THE_Families_Ties_34号 130KB
large size(2)ブロードバンド用285KB
闇の中にニューッと猫の首。
高い椅子の背の上まで伸び上がって、
両目がランランと輝き、強力な視線が、
釘づけというより、
もっとがっちりボルトでとめたみたいだ。
それでも収まらずに足の爪が出て、
口がもう半開きになっている。
おそらくもうたまらずに、
歯がカタカタ鳴りはじめているのだろう。
宙に浮いた檻の中の鳥を何とかしたくてたまらない。

(中略)
かわいくもあり、恐ろしくもあった。
(中略)
最初はとにかく可愛いということから始まるのが
わかっただけに恐ろしい。

              (赤瀬川原平)
この絵が見られる
Olga's Galleryのページはこちら・・

http://www.abcgallery.com/H/hogarth/hogarth31.html -------------------------------------- William Hogarth. The Graham Children. 1742. Oil on canvas. Tate Gallery, London, UK. ------------------------------------------
おそろしいんだけど、このとき「コラッ!」といったら
どうなるでしょう??
そこで猫の個性が出てきます
いろいろ猫のしおたれた様子も想像できる(=^_^=)

でも。ここで
猫の大なる自尊心に配慮したら
(戒1)猫に大声をあげてはいけない
(戒2)猫に命令してはいけない・・・・・
・・・ということで、十戒を探してみたのですが、
猫の十戒
有名な「犬の十戒」と違って、なぜかこれは・・・
そもそも主語が違いますね・・・
これが、象徴的なことかもしれません。(ヘ_ヘ)

猫嫌いとの付き合い方

アドベントのページにふさわしい猫の紛れ込んでいる絵のご紹介
「L' Ultima Cena」ギルランダイオ「最後の晩餐」
ギルランダイオ
Ghirlandaio's Last Supper

Firenzeのオニッサンティ修道院Refettorio d'Ognissanti大食堂にある(1480年)
Domenico Ghirlandaio (本名 ドメニコ・ディ・トマソ・ビゴルディ)
(1449〜1494年 45歳でペストで死亡)
《memo》 ミケランジェロの師匠で ボッティチェリとともに、システィナ礼拝堂にも描いている
宗教画の形を借りて、フィレンツェ上流階級の集団肖像画を描いた

(クリックすると大きくなります=183kbのサイズ

ご紹介:
http://www.pcs.ne.jp/~yu/ticket/supper/sup_data.html(日)
http://www.comune.firenze.it/servizi_pubblici/turismo/cenacoli/Cenacoli.htm(伊)
最後の晩餐を詳細研究しているページ
"When evening came, he sat down with his twelve disciples, and,
 while they were at table, he said: Believe me, one of you is to betray me. 
They were full of sorrow, and began to say, one after another, Lord, is it I? 
He answered, The man who has put his hand into the dish with me will betray me.
 The Son of Man goes on his way, as the scripture foretells of him; 
but woe upon that man by whom the Son of Man is to be betrayed;
 better for that man if he had never been born". (Matthew, XXVI, 21-24)

《その他の猫のいる名画(一例)》

マネの『オリンピア』Olympia. 1863.

実物はオルセイ美術館にあります
Olga's Galleryの絵のページや
http://www.abcgallery.com/M/manet/manet7.html
JapanArtNetworkさんの絵のページや
http://plaza5.mbn.or.jp/~artlinks/HistoricARTIST/Manet/manet2.htm
”MyStudios”でごらんいただけます
Oil on canvas. Musee d'Orsay, Paris, France H. 1.30; L. 1.90
http://www.mystudios.com/manet/manet.html
Edouard Manet 1832-1885

ピカソの 『傷ついた鳥と猫』 1938.

http://www.abcgallery.com/P/picasso/picasso134.html
Oil on canvas.
Wounded Bird and Cat
Pablo Picasso 1881-1973

ルノアールの絵2つ

Young Boy with a Cat 1868-69 ;
Musee d'Orsay in Paris
(WebMuseum: Renoir, Pierre-Auguste)
Woman With Cat(オルセイ美術館)
Auguste Renoir 1841-1919
ミロの『農夫の妻』  1922/23.

miroの絵


http://www.abcgallery.com/M/miro/miro37.html
Oil on canvas. 81 x 65 cm. Private collection.
The Farmer's Wife.(個人所蔵)
Joan Miro 1893-1983
"God made the cat in order to give man the pleasure of caressing the tiger."


《猫の紛れ込む絵 補遺》

(サイト)メトポリタン美術館展 フェルナン・レジェ1881-1955 Woman with a Cat(猫を抱く女)
赤瀬川原平さんが上げたもので探索のすんでいない絵は
ルソーの「女性の肖像」他・・・

その後の検索で 「絵画の中の猫」を紹介している
Gatto d'oro ” ガット・ドーロ”『金猫屋さんを発見しました。
赤瀬川原平のこの本も取り上げられていました。
ご紹介します、こちらです。 http://soriana.hp.infoseek.co.jp/gatto_nel_quadro.html

なお、 http://www.necomachi.com/
猫アート企画展を行っている 「またたび美術館」というサイトがあります。
赤瀬川原平には関係ないものの、
お勧め猫スポットなど、猫の彫刻のある日本の美術館の紹介もあります。

そしてまた招き猫美術館

日本の猫の絵

《絵画の著作権についての補遺》
絵画の著作権について=アート at ドリアンさんの解説をご参考に



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