byM_猫頭's アドヴェント2012

薬罐だって、
空を飛ばないとはかぎらない。


水のいっぱい入った薬罐が
夜ごと、こっそり台所をぬけ出し、
町の上を
畑の上を、また、次の町の上を
心もち身をかしげて、
一生けんめいに飛んで行く。
天の川の下、渡りの雁の列の下、
人工衛星の弧の下を、
息せき切って、飛んで、飛んで、
(でももちろん、そんなに早かないんだ)
そのあげく、
砂漠のまん中に一輪咲いた淋しい花、
大好きなその白い花に、
水をやって戻ってくる。

入沢康夫「未確認飛行物体」


こんな詩を読みました。
今日は12月の2日目・・実は新しいツリーを飾っていません。
今日こそは! 

クリスマスまであと22日

2012年12月2日(日)

LastModified: 2012年

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