byM_猫頭's アドヴェント2012

わたしを束ねないで
あらせいとうの花のように
白い葱のように
束ねないでください わたしは稲穂
秋 大地が胸を焦がす
見渡すかぎりの金色の稲穂

新川和江の第5詩集(1968年 地球社刊)
『比喩でなく』 「わたしを束ねないで」


今日はこの詩をまた読みました。

それにしても今、詩というものは・・・・?
ここでは含蓄があって軽妙洒脱で、 表だって情緒過多でないものを読んでみたいと思っているのだが。今日はちょっと、やっぱり、情感あふれ,、凛々しくて安心できる詩の方へ行ってしまったかな?


私を止めないで
・・・
私を注(つ)がないで
・・・
わたしを名付けないで
・・・
わたしを区切らないで
・・・ 川と同じに
果てしなく流れていく 拡がっていく 一行の詩


ちなみに

「わたし」で始まる連と「私」で始まるのとふたつある?
WEBで表記にいい加減に引用しているのはおいて、見ているアンソロジーの本で、そうなので、ちょっと宿題です。


おまけです

いろいろまとめシーズンですが、これよかったというのは、この方のページですね。 http://d.hatena.ne.jp/tictac/20120110/p1 「僕は自分が思っていたほどは頭がよくなかったという高校生の独白にたいしてつけられたこのちょっと長めの返信がとても的確で示唆に富んでおり・・忘れないために翻訳した」とおっしゃる。いいな。


クリスマスまであと17日

2012年12月7日(金)

LastModified: 2012年

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