byM_猫頭's アドヴェント2013

湯浅浩史 『植物と行事―その由来を推理する (朝日選書)]』朝日新聞 (1993/07)刊より
冥界の女神で母神のホーレ
古代ヨーロッパ（イギリス、アイランドフランスのケルト族、ドイツのゲルマン人）に広がっていた
ドルイド教のルーツはギリシア神話のドリュアス=ヨーロッパナラ（オーク）のニンフ・・ 樹木崇拝→
8世紀聖ボニファチウスは、ゲルマン人がヨーロッパナラやヨーロッパモミなどの老樹を神聖視していたため、それらの木を切り倒して、改宗を説いた。
ゲルマン人には樹木崇拝が脈打ち、冬には聖なるヨーロッパモミを部屋に挿したり天井からつるしていた。これがのちにキリスト教に吸収され、変形してクリスマスツリーとあった。
一説にはマルチン・ルター（1483-1546）がろうそくを機に点して星の輝く点を表そうとしたことに由来するとされる
クリスマスツリーの記録は、1605年当時ドイツ領だったアルザスのシュレットシュタットで、部屋の中にヨーロッパモミを立て、ビスケットやリンゴをつるしたのが最初（p222）

湯浅浩史 『植物と行事―その由来を推理する (朝日選書)]』朝日新聞 (1993/07)刊より
ヨーロッパモミはドイツ南部以西のヨーロッパに自生するが、北欧やイギリスには見られず、それらの地域でのクリスマスツリーの主役はドイツトウヒ
日本でもほとんどがドイツトウヒ（p223）
英名でモミを意味するfirにはヨーロッパモミだけでなく、ドイツトウヒからヨーロッパアカマツまで含まれる（p224）