鳳凰とは、古代中国に由来する想像上のめでたい霊鳥です。徳のある君子が現れる前兆とされ、「鳳」が雄、「凰」が雌を表すともいわれます。その姿は様々な動物の特徴が組み合わさったものとされ、中国美術だけでなく日本の建築や工芸品などでも見られます。
鳳凰は、フェニックス同様、単独の存在に見えるが、
鳳は雄、凰は雌という、とあり、これを表すのに、双頭、という図像もありで、
このあたりにて少し見ました‥
(桐と鳳凰。)
「双頭の」鳥ときたら、まず「双頭の鷲」であろう。しかし・・「双頭の鳳凰」もいる。その図を探したがよいものがない。そこでちょっと違うのだが右図を。
※右図は「比翼の鳥」です。
比翼の鳥といったら、好ましいものと思っていたが、なんと、一目一翼で、相方がいないと飛べない鳥だった・・
※【比翼連理】については、後程オシドリの【鴛鴦の契り】関連で見ます。
”鳳凰は天に上るための道具”
例:『楚辞』の代表作、
『離騒』屈原(BC343頃~BC278頃)http://chugokugo-script.net/kanshi/risou.html
「吾令鳳鳥飛黱兮」
『山海経』
鳳凰は、「山海経」初めの「南山経」に出てくるが、曰く
”丹水ながれて南流し渤海に注
ぐ。鳥がいる、
その状は鶏の如く、五彩(色)で文あり、名は鳳皇。
首の文を徳といいい、
翼
の文を義といい、背の文を礼といい、胸の文を仁といい、腹の文を信という。
この鳥たるや
飲食はありのままに、われと歌い、われと舞う。
これが現れると天下は太平である。”
※出典:高馬三良訳(平凡社ライブラリー 1991
瑞兆としての「瑞鳥」の出現というのは、よくドラマの題材になっていますね。
コトバンクによれば、鶴と鳳凰がその例。(※デジタル大辞泉 「瑞鳥」)
右図は出典:「世界大博物図鑑 4 鳥類」p139
「キジ、セイラン、ニワトリ、クイジャクを合わせた姿はまさに空想の極致。
高木春山《本草図説》より、まるで見てきたように整然と描かれたところが恐ろしい」(荒俣宏)