迷宮のノート

心猿定まらず、意馬四馳すれば、則ち神気外に散乱す

心猿定まらず、意馬四馳すれば、則ち神気外に散乱す

中国唐代の禅僧石頭希遷(せきとう・きせん)(700~790)による禅の詩(『参同契(さんどうかい)』); 曹洞宗では毎朝の仏祖諷経で『宝鏡三昧』と交互に読まれる。(Wikipedia
「如し其れ心猿定まらず、意馬四馳すれば、則ち神気外に散乱す」
出典とされる「参同契」220字に無い!?
→出典は、『敦煌変文集』の維摩詰経講経文(ゆいまきつきょうこうきょうもん) 
いや、「参同契」違いのようだ? これではなくて、 『周易参同契』(145年)?:神仙道の真髄である参同契(三位一体)の思想の方・・!?

『中国古典名言事典』(講談社)によれば、雑書の部に「参同契」から2つとられている。
このほかの もう一つは 「燕雀は鳳を生まず
また、この心猿の句の方、正確には(『参同契』)からとある・・

明暗おのおの相対して、比するに前後の歩みのごと

暗い世界(暗い無意識脳)の末端の所に、ちゃんと明るい世界(上層脳=分別智の世界)がある。 それを、明相の世界(上層脳=分別智)だけだと見てはならない。 明相の世界(上層脳=分別智)には必ず暗い世界(暗い無意識脳の世界)が付随している。 明暗おのおの相対(あいたい)して、比(ひ)するに前後の歩みのごとし。: http://www.zenkouji.net/tera/sutra/sandokai.htm題名は、参差(現象)は同一(真理)に契合している、といった意味。「二度と廻ってくることのない「今」をないがしろにして、人生を虚しく空費するような生き方だけは、どうかしないでほしい。」http://www.zen-essay.com/entry/sandokai

神気

大辞林 第三版の解説 しんき【神気】
① 万物を組成する気。
② 不思議な雲気。霊気。
③ 心身の力。気力。(精神力)
④ 精神。魂。
⑤ すぐれた趣。(神々しいような趣)

ついでに気になる言葉(笑)【神対応】驚き感心するほど行き届いた対応に対して用いられる表現:【塩対応】