庭園:ガーデニングを考える


庭(にわ) 園(その)


公開空地の花壇




昨年の今ごろは、
”最初の”ガーデナー=エデンの園の アダムの話
などしてましたが、

Then God said,
"Let the earth grow different kind of plants and trees.
Let plants and trees make fruit with seeds.
And let the seeds make more plants and trees.
These will be like the ones they came from."
So plants grew. God saw that this was good.”
God took the man and put him in the Garden of Eden
to work it and take care of it
.(2-15)
(神はアダムをエデンの園に連れて行って
 ガーデンの耕作と手入れの仕事をさせた。)

アダムはガーデナーだったのですね・・・)


今年の1月、
mimikoさんの「すごい絵がきれいだ〜」という紹介で
買った本は


ヨーロッパ庭園物語「知の再発見」双書 創元社 (1999-05-20出版)
・ヴァン・ズイレン,ガブリエーレ【著】
小林 章夫【監修】・渡辺 由貴【訳】\1,400(税別)



ヨーロッパ庭園物語
失われたバビロニアの「空中庭園」に始まり、
現代の庭園にまで展望を広げ、
居ながらにして庭園の歴史を振り返ることができ、
各地の庭園を見つめることが可能になる。

第1章 古代の庭園とイスラムの影響
第2章 中世の庭園
第3章 ルネサンスの庭園
第4章 フランス式庭園
第5章 イギリス式庭園
第6章 折衷主義から近代主義へ
【解説】
バビロニアの空中庭園から現代のガーデニング まで、
人々は庭園を作り続けてきた。王たちは 権勢を誇るために、
キリスト者や人文主義者は 思想の表現の場として、
そして現代人は疲れた心を癒すために……。
また、エピソードも満載。
(植物が幾何学的に刈り込まれる理由、
噴水や池 の進化、大庭園建設の謎など)

というもの……
なるほど!?

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1)整形式庭園

オードリー・ヘップバーンの庭園紀行DVD
制作:1996年 イギリス
発売:コロムビアミュージックエンタテインメント2001年

原題GARDENS OF the World with Audrey Hepburn 収録時間:220min.
■収録内容:

 世界中で人気の高いバラ園、
 チューリップで有名なオランダのキューケンホフ公園、
 ルネサンス期の理念を基礎とした整形式庭園、
 野菜やハーブが植えられたカントリー・ガーデン、
 て精神的な美しさをたたえた日本の庭園
 フラワー・ガーデン/
 カントリー・ガーデン/
 公園と樹木/
 トロピカル・ガーデン


田瀬 理夫さん(ランドスケープ・アーキテクト)
整形式であれ、自然風景式であれ、
欧州の庭園にはつねに「花」があった。
一方、日本では「石・水・砂」など
あるがままの素材を用いて、
自然風景としての庭を構成した。
世界のガーデン

大きく分類すると次の3つのスタイルに分けることができます。

(1)イタリア式庭園
(2)フランス式庭園 【幾何学式庭園】
(3)イギリス式庭園


庭園 ていえん

【中世の中庭式整形庭園の発展】
中世における庭園の歴史は,キリスト教国の修道院庭園と,
イスラーム教国の三種のサラセン式庭園に代表される。

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2)庭園史講義
http://kks.ed.ynu.ac.jp/sub03/iwakiri/
この間こんなセリフを「庭園史」でみました(筆者失念)
詩・絵画・そして庭は 新しい美の三女神になるだろう。
それらは自然を身にまとい自然を飾る


⇒ま、もうちょっと編集必要なセリフかも〜〜ですが……

DELさん紹介の雑誌『アロマトピア』第53号
特集 「ルネサンスの文化とハーブ」 (2002年7月25日発行)の論考
九州大学平岡隆二さんの 「ルネサンスの世界観」で

コスモスという言葉は、ギリシア語で
「秩序」や装飾」を意味するもので、
「コズメティック(美容の)」cosmeticという言葉も
これに由来する
……というようなことで、

飾るということは
虚飾にもなるし
また荘厳にもなる。

人間にとってとても根源的なことなので、
今、装飾の文化史や博物誌がとても面白いと思ってます。




さて、 「モウズイカのガーデニング狂時代」のもう様から、
園芸とガーデニングは同じものなのか、
はたまた違うものなのか

というお題がありました。

とても、興味深いですね。
私は、園芸は一つもしてないと思っています。

「園芸」とは、一あるいは少数の植物にこだわり、
それに奥深い知識をもつ人の芸、というのがσ(--;)の定義なので。
「ガーデニング」はもっと気楽なもので、
生活のクォリティに関するものであり、人を憩わせる力を持っているもの、
また、空間的なもの……
庭園、ガーデン、空間の方により近いもの。
逆に、栽培や育種、植物学の方からは少し距離があるもの。
拡散と収斂?
とにかくわたし如きは園芸は全然してないよ、と思っていまして。

ちなみに、
磯キリンのガーデニング道楽 さんの
『ガーデニング英和辞典』によれば、


 gardener 園芸家。園芸愛好家

園芸の上手・下手よりも、
園芸を本当に愉しんでいる人 というイメージの言葉である。

 gardening 園芸、庭いじり

草花・野菜・果樹の栽培から造園まで、
また趣味からプロまで含む言葉。


翻訳語として、実体の違うものとはならないわけですが、
日本語としては、どうしても語感が違ってますね。
みなさんどう思っていらっしゃるのか、そこらへんについて、
もう様が近くまとめてくださるようです。



先日近隣4市に配布の地域情報誌から

花と緑のボランティアについてのインタビュー取材があって、
これも大変考える機会になりました。
その辺は 以下のページに
なお、以前、Alex's Garden PartyAlexさんからのお題で
ガーデニングについて考えたページはこちらです。
(2002年の4月でしたか)
以下に『イングリッシュガーデン』の補足を




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3)イングリッシュガーデン



“イングリッシュガーデン”の源流―ミス・ジーキルの花の庭

宮前保子著・2200円+税
学芸出版社2001年11月20日発行


ジーキルが庭づくりにかけた
情熱とセンスを独自の視点でひもとく
ジーキルのガーデンデザイン、
カラープランニングを解説するだけでなく、
造園の研究者として日本の造園が
そこから何を学び取れるかを探り、
著者自身の造園論を展開している。
これによって私たちは、
ガーデニングブームの中でただ単に
イングリッシュガーデンの形を模倣するだけでなく、
その思想の中から日本の風土に合わせて
何を取り入れることができるか
を知ることができる
全国女性造園技術者の会 仲結花さん


新語・流行語大賞自由国民社 現代用語の基礎知識 選

1997 トップテン入賞
ガーデニング
受賞者:八木波奈子(『私の部屋ビズ』編集長)
この年、突如としてブームを巻き起こしたのが「ガーデニング」。
言ってみれば、昔からある“庭いじり”なのだが、
狭いベランダや、猫の額ほどの庭でも
“庭園”気分を味わえるのがみそ。

英国風の構図、
計算されたインテリア、
英語式ネーミングなどで
「ガーデニング」ブームを仕掛けた八木が受賞。


現代用語の基礎知識 1991〜2005
15年分特別パック (限定2000本)


男庭Alexさんからの紹介の
日経BIZキャリア ビジネスパーソン半生記

92年ガーデニング誌『BISES(ビズ)』を創刊し、
「ガーデニング」という語を流行語にした、
芸術大卒の八木波奈子編集長インタビュー
読ませますね
(実はかわいさあまって憎さ百倍であったが…)
   →これについてはまた機会がありましたら。(^_^;;


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