
厳粛な遊び:新年カウントダウン
音楽
さけようもなくひとつの旋律は終わりに近づき
誰もそれをとどめることはできない
音楽 「手紙」 谷川俊太郎 集英社 1984年刊
2010年 ショパン生誕200年
ショパン 僕は来ているよ
ショパンの年
22歳の辻井信行さんが、母のいつ子さんと
ショパンがサンドと3カ月を過ごした
マヨルカ島(Mallorca)(スペイン)に出かけていった番組を見ました
まずは「風の家」で一カ月
気持ちよい風が吹き、門のアーチにブドウとザクロがあり
「ちょっとさわれないかな」
幸福感の感じられる時間・・・
その後、ショパンは結核ということで追い出されて修道院へ
そこでプレリュードを20曲作曲、その中の15番が「雨だれ」
「これを作曲したとき、よっぽど寂しい思いをしていたと思う」
(寂しさだけじゃこんな美しい曲はかけないが)
特別に今は博物館になっているショパンが作曲した修道院の部屋で一夜を過ごさせてもらったそうで、
その時、
「ショパン、ぼくは来ているよ」・・と泣いたのを見ていて
こちらも思わず泣いてしまいました
「
今日の風、なに色?」
※Wikipediaショパン
※辻井伸行公式サイト
11月の思い出
すべて、疲労感混じりの締めくくりモードで・・
ボランティアのサンタテラコッタドール、奈良歩きの信貴山・・

美しい幻
美しい初冬の午後を
深い疲労のうちにすごした
(中略)
古い旋律がどうしていつまでも
こんなに新しいのだろう
芝生の上に立つ聖母マリアは
足元りんごをくわえた蛇を踏みつけ
一瞬に終る歓びとちがって
疲労は数千年にわたって
私たちに
美しい幻のかずかずをもたらしてきたと
そう思っていいのだろうか
「疲労」 谷川俊太郎手紙 集英社 1984年刊
リボン
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2010年12月21日(火)