byM_猫頭's アドヴェント2013

アドヴェントカレンダー2013年-18

2013年12月18日(水)

今日は12月18日の水曜日。・・今日のクリスマスの植物は・・・・オリーブ 英名: Olive、学名:Olea europaea)、モクセイ科 常緑高木。

オリーブ(橄欖)

Violatricolorarvensis

オリーブの小枝Olivenzweig

オリーブの木:「ブドウの木や小麦と並んでい異教的古代でも聖書世界でも最も象徴性を含んだ植物」
くちばしにオリーブの木の小枝を加えて、鳩が洪水の終わりにノアのもとに帰ってくる
それ以来「苦しみからの魂の救済を象徴している」

Mariensymbole


シモーネ・マルティーニ(Simone Martini)の代表作「受胎告知」(1333 フィレンツェ ウフィツィ美術館蔵)にユリと共にに描かれる

マリアの受胎告知を描いたイタリア・ルネサンス絵画で、天使が通例のユリの代わりにこれを手にしている場合
「そのもとになるものは象徴表現ではなく、敵の街フィレンツェの紋章を描くことへのシエ―ナの画家たちの反感にすぎない」(『西洋シンボル事典』p53)

12月9日のユリの項目に挙げたように、「西洋シンボル事典』副題(「キリスト教美術の記号とシンボル」)にある、聖母マリアのシンボルのうち、植物に関するものは、膨大であるが、項目としての「マリアのシンボルMariensymbole」にあるものは、ユリ、ヒマラヤスギ、バラと来て、最後にオリーブも

Noah catacombe
オリーブの枝を咥えるカタコンベのフレスコ 4世紀
ローマ サンティ・ピエトロ・エ・マルチェリーノ
Roma, catacombe di San Marcellino e San Pietro


カタコンベの壁画は 迫害時代のキリスト教美術を知るための、ほとんど唯一の資料というが、カタコンベは・・・怖いものがありそう・・

オリーブの枝は、ハトとともに平和の象徴とされることが多い。


http://yosukenaito.blog40.fc2.com/blog-entry-2907.htmlデザインは加曾利鼎造で、鳩の咥えているのは「月桂樹」とあります。

Name:Laurus nobilis ;Family:Lauraceae Original book source: Prof. Dr. Otto Wilhelm Thomé ''Flora von Deutschland, Österreich und der Schweiz'' 1885, Gera, Germany Permission granted to use under GFDL by Kurt Stueber

ゲッケイジュ(月桂樹、学名:Laurus nobilis)は、クスノキ科
これは、絵の形からはオリーブとどちらなのかわかりません。(ゲッケイジュは月桂冠が多い)
Wikipedia 「ギリシャやローマ時代から神聖視された樹木の一つ。古代ギリシアでは葉のついた若枝を編んで「月桂冠」とし、勝利と栄光のシンボルとして勝者や優秀な者達、そして大詩人の頭に被せた。」

初期キリスト教徒の間では、死者は永遠の命を象徴するため月桂樹の葉の上に寝かされた」(『西洋シンボル事典』p112)


棕櫚の代用

Pietro Lorenzetti - Entry of Christ into Jerusalem (detail) - WGA13504


http://blog.livedoor.jp/cucciola1007/archives/3545335.htmlに 「イエス・キリストがエルサレムに入場した際には、これまた勝利の象徴である棕櫚の枝を人々が手にして迎えた、と伝えられていますが、この棕櫚の木がイタリアではあまり手に入らなかったために一般市民たちはオリーブの枝で代用した」とあり
(出典不詳)

Pietro Lorenzetti - Entry of Christ into Jerusalem - WGA13502
Pietro Lorenzetti [Public domain], via Wikimedia Commons
アッシジのサン·フランチェスコ聖堂 教会の左翼廊

シュロ(棕櫚:椰子科)

椰子の葉、MPは、殉教者を示す。殉教者=Martire

椰子・・ヤシ科の植物の総称

西洋絵画において、シュロ(実際はナツメヤシなど)は勝利および殉教を象徴する図像として描かれる。元来、戦争に勝利した軍隊が凱旋行進の際に持ち歩く姿が描かれていたが、初期キリスト教会はこれを死に対する信仰の勝利と読み替え、殉教者を意味する持物としてとりいれ、定着した。(byWikipedia


(ご参考)
(唐草図鑑 ナツメヤシ )
※花咋い鳥文様


名画への旅(2) 光は東方より

LastModified: 2013年

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