今年のテーマは星。10日目の今日は、黄道12宮を見ます。
黄道帯(zodiac)とは、天球上の黄道を中心とした、惑星(太陽・月などを含む)が運行する帯状の領域である。
サイン( sign)またはアストロロジカル・サイン( astrological sign)は、西洋占星術などのホロスコープを用いる占星術において、黄道帯(または、獣帯)を黄経で12等分したそれぞれの領域。
サインは古くは宮(きゅう)と呼ばれていた。12のサインを合わせて十二宮や黄道十二宮と言う。(wikipedia)
黄道帯(こうどうたい、英: Zodiac)とは、黄道の上下に9度の幅をとって空にできる帯のこと。
獣を象った星座を多く通ることから獣帯(じゅうたい)とも呼ばれる。
現在、黄道帯には13の星座があり、このうちへびつかい座を除いた12の星座を黄道十二星座という。
黄道帯 - Wikipedia
前2100年ころの楔形文字板に黄道十二宮の痕跡があり,はじめはバビロニア天文学において使用され,前800年以後ギリシアに伝えられたとされている。宮のほとんどが動物名で表され,その名称がそのまま星座名にもなったが,黄道帯はギリシア語ではもともと動物を意味し,したがって獣帯ともよばれた。この黄道帯の12宮は,太陽,月,惑星の位置を示すために用いられたが,たとえば太陽はひと月に一宮ずつ移動する。(「世界大百科事典」 第2版(平凡社1988) 荒俣宏さん著の項目・・・※2007年に20年ぶり」に出たという、改訂新版は参照していない)
地球から見て太陽が一周する軌道のことを黄道という。
(12宮は)その軌道を十二分割して、それぞれに十二サインを振り分けたもの。十二のサインは獣の名にちなんだ星座名が多かった為に、この帯のことを獣帯(Zodiac)と呼ぶこともある。黄道を十二分割したものなので、太陽は一つのサインを約30日かけて進むことになる。(コトバンク 占い用語集)
もともと、占星術(astrology)と天文学(astronomy)は深い関係があった。現代では占星術と天文学は別のものになっている。天文学は、途中まで占星術とともに、プトレマイオス以来の地球中心説(天動説)の宇宙観のもとに発展した。途中からコペルニクスの『地動説』が登場し、そのあたりから分化が始まったのである。
「占星術は天文学の母胎でもあった。」・・ということは良いのだが、今なおなぜ、この非科学的なものが愛されるのだろうか・・
「いま、地球規模でホロスコープ人気が高まっている。世界が合理化と効率化に突き進もうとするなか、私たちは何を求めて占いに走るのだろう? 占いのプロたちが、その背景を紐解く。」by VOGUE JAPAN 20190702
「友人や恋人、同僚とよりよい関係を築くためのアドバイスを得られる」「占いは、自分や他人を俯瞰してみるための一種のツール」「星占いは、およそ2500年にわたって、自分自身を見つめ、人々とより強固な関係を築き、混沌とした世界を理解するのに不可欠なツールとして生き残ってきた。」
・・・なるほど!?!?!?
ホロスコープとは占星術における各個人を占うための天体の配置図。惑星、黄道十二宮、十二室、角度の4つの要素で構成される。一般的に占いの対象者の産まれた時の天体の配置を書き、占う。 1世紀頃のローマの詩人マルクス・マニリウスの著作『天文』に十二宮の作用分野、ホロスコープの決定法などについての言及がある。 ウィキペディア
占星術の食(輝きの消失)は、15世紀に、ニコラウス・クサヌスが地球が中心ではないような無限の宇宙について思索をめぐらした時に始まった。(p58)
「汝の欠点を、白羊宮、獅子宮、金牛宮のせいにするな」
サー・トーマス・ブラウン(17世紀)
(前掲の参照中の『天と地のドラマ 占星術』イメージの博物誌(p59) ウォレン・ケント著 矢島文夫訳 平凡社1977)
占星術はほとんど2世紀にわたって食にあった。
その名残は言葉に見られる―
人々は
土星的(サタ―ナイン 陰気な)
火星的(マーシャル 勇敢な)
水星的(マーキュリアル 敏活な)等と呼ばれている。
(p62)
※後ほど各惑星の項で見ます・・
19世紀の後半には占星術は再確立したが、これは強い精神的基盤に立つものであった。例えば再生についての東洋思想が取り入れられたが、それは各人の図表は彼のさしあたりの肉的化身に含まれている教訓を示しているという意味においてである。
占星術の精神的側面が進歩を遂げる一方、経験的側面も統計的方法の導きのもとに発展した。(p62)
心理学的側面では、占星術は大きな関心を引き起こした。ユングはその信憑性を認め。多くの開放的な考えの精神分析学者たちはこれを利用し始めた。(p63)
アインシュタインおよび原子物理学の出現とともに、世界の純粋に機械学的な見解は、プトレマイオスの体系と同じように受け入れられなくなった。
突然、高度の物理学は形而上学的な哲学問題とかかわりを持つに至った。地と天は再び出会った。(p63)
惑星記号は古代ギリシャ時代にも使われたが、現在のものとは違った。現在の形になったのはルネサンス期である。
地動説により地球が惑星となると、地球の記号が追加された。
1781年の天王星を嚆矢として新惑星が次々と発見されると、それらのための新しい惑星記号が考え出された。(wikipedia)
十惑星のイメージ、惑星記号の意味https://sacredstory.info/
惑星記号の由来http://www.sci-museum.kita.osaka.jp/「主要な5惑星(水星、金星、火星、木星、土星)の記号は15世紀ごろの占星術で使われ始めたようです。16~17世紀には錬金術でも使われていました。」
惑星記号の由来 神話で覚えるシンボルhttps://spirico.fun/
『星たちのダンス 惑星が描きだす美の世界』ジョン・マルティノー著 青木薫訳(ピタゴラスブック2005)では、ここにない明解な説明として、
「いずれも太陽、月、地球(の記号)を組み合わせたものになっている」とある。(p007)
※占星術の歴史:https://astrostyle.com/learn-astrology/history-of-astrology-timeline
春の最初のサイン(十二宮)である白羊宮は、春分から穀雨直前まで太陽が位置するサイン. Wikipedia西洋占星術
実際の黄道十二星座は大小さまざまであるが、サインは実際の星座とは別に黄道を12等分したもの。
12サインの基点である白羊宮の0°をどこに定めるかは、占星術の流派などによってさまざまだが、大きく分けてトロピカル方式とサイデリアル方式のふたつに分類できる。
西洋占星術ではトロピカル方式、インド占星術ではサイデリアル方式が主流である。
トロピカル方式では、サインは春分点に対し固定されている。
サイデリアル方式では、サインは星座に対し固定されている。
「白羊宮」で、目についたサイト:https://www.stellamagazine.net/aries/
羊といえば、キリストのシンボルであるが、そちらは置いて、
古代エジプト→天界の雄羊(象徴)
https://www.karakusamon.com/egypt/ohituji.html
古代中国の天球分割法→
十二次
https://www.karakusamon.com/2013k/midosi.html
大漢和辞典の諸橋轍次さんの「十二支物語 」・・などちょっと見ていましたが、まだ全然、浅くて・・
(参照の井本英一著「十二支動物の話 子丑寅卯辰巳篇」が、結局続編が出ず、半分で終わってしまったことが理由の一つ。)
私のテーマ:蛇に巻かれた時間の神(ミトラス教)
2017年6月、モデナのエステンセ美術館にて
正式名・読み仮名・ラテン語式英名 | 星座による 一般的名称 |
記号 | 太陽が通過する期間(おおよそ) | |||||
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画像 | 文字 | トロピカル方式 | サイデリアル方式 | |||||
白羊宮 | はくようきゅう | Aries | おひつじ座 | ♈ | 3月21日 – | 4月14日 – | ||
金牛宮 | きんぎゅうきゅう | Taurus | おうし座 | ♉ | 4月20日 – | 5月15日 – | ||
双児宮 | そうじきゅう | Gemini | ふたご座 | ♊ | 5月21日 – | 6月15日 – | ||
巨蟹宮 | きょかいきゅう | Cancer | かに座 | ♋ | 6月22日 – | 7月17日 – | ||
獅子宮 | ししきゅう | Leo | しし座 | ♌ | 7月23日 – | 8月17日 – | ||
処女宮 | しょじょきゅう | Virgo | おとめ座 | ♍ | 8月23日 – | 9月17日 – | ||
天秤宮 | てんびんきゅう | Libra | てんびん座 | ♎ | 9月23日 – | 10月18日 – | ||
天蝎宮 | てんかつきゅう | Scorpio | さそり座 | ♏ | 10月24日 – | 11月17日 – | ||
人馬宮 | じんばきゅう | Sagittarius | いて座 | ♐ | 11月23日 – | 12月16日 – | ||
磨羯宮 | まかつきゅう | Capricorn | やぎ座 | ♑ | 12月22日 – | 1月15日 – | ||
宝瓶宮 | ほうべいきゅう | Aquarius | みずがめ座 | ♒ | 1月20日 – | 2月13日 – | ||
双魚宮 | そうぎょきゅう | Pisces | うお座 | ♓ | 2月19日 – 3月20日 | 3月15日 – 4月13日 |
(Basilique Sainte-Madelaine)ヴェズレーの大聖堂の干支のしるし
12世紀フランス
(fr.wikipedia)
My旅→2019年6月17日(肝心のファサードは修繕中でした)
次は、黄道十二宮の中の3つの星座・「火」のサイン (宮)を見ます。
MOSTLY CLASSIC (モーストリー・クラシック)
ピアノの王者スタインウェイ 、世界の名ピアニスト