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「小欲」


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禅の言葉

「八大人覚」(1252年初秋 道元53歳最後の説法)
生きる指針となる言葉を持つ
小欲」(しょうよく):道元の言葉(八大人覚のトップ)

  まだ来ない将来について、欲望を持つ。欲を持ちすぎないこと

知足」(ちそく):道元の言葉(八大人覚のその2)

今まで得たことに満足して、感謝して生きる

楽寂静」(ぎょうじゃくじょう):道元の言葉(八大人覚のその3)

お互いに、自分の考えを大切にして、それを遠慮なく、あたりにまき散らす、そなると人生は煩わしくなる。
静かな場所に行く。
世の中は沼である、入りすぎると溺れる 

勤精進」(ごんしょうじん):道元の言葉(八大人覚のその4)

やりたいことを一つにしぼる
精進の「精」は純一という意味、 「進」とは一歩も退かないで進むこと
勤精進とは、いつでも「精進」という特を心がけて努めよという意味

不妄念」(ふもうねん):道元の言葉(八大人覚のその5) 

自分の「あるがまま」を受け入れる 正念(しょうねん)を守って生きること
「正念」とは、自分の生命の根っこはこの宇宙の生命であることを自覚していること

修禅定」(しゅうぜんじょう):道元の言葉(八大人覚のその6)

一歩引いて見つめてみる
世間は善悪の考えでゆがんでいる。
わたしたちは、世の中の名誉や地位やお金や毀誉褒貶によって生きていると同時に、宇宙の限りなく偉大な生命によっても生きている。
「禅定」とは、宇宙の生命の目で、世間の混乱の状況を静観・静慮することだ。

修智恵」(しゅうちえ):道元の言葉(八大人覚のその7)

前向きな話を聞く
愚痴の言い合いは自分を貶めるだけ。
自分が幸福に生きる手間に必要な知恵の第一番、「聞」やさしい思いやりのある言葉を耳にすること
浮薄な自己中心の考えばかりを耳にするのは、混乱と絶望の世界になる

不戯論」(ふげろん):道元の言葉(八大人覚のその8)

口論中でも相手を傷つける言葉は使わない
自分に手負っても相手にとっても、利益のない無益な戯論はしてはならない
言葉は、恐ろしい側面を持つ。
個人の我意だけを振り回して戯論ばかりをしていると、幸福で平和な世界は消失する。

道元「禅」の言葉―ゆっくり読む、ゆっくり生きる (知的生きかた文庫)  境野勝悟(wikipedia ) 2008/11三笠書房)



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