私の星の一つ

ボードレール Charles Baudelaire
1821-1867

思えば・・・・
「人生は一行のボードレールにもしかない」、と芥川龍之介はいい、
小林秀雄は1927(昭和2)年26歳のとき、
芥川龍之介の美神と宿命」という論考を書いた。
文壇に登場の「様々なる意匠」の原型ともなる論考である。
東大在学中の昭和2年のことであった・・同じ頃、彼は
ランボー伝を9回、ボードレール伝を12回 文藝春秋に連載していた。
芥川龍之介のことは、その後再び小林の念にはなかったと思うが、
この昭和33年の「近代絵画」、ここでまた・・まず、ボードレールである。
少し検索しておきましょう。

1)はてなダイアリーより引用
詩の原理とは 厳密にそして簡潔に言えば
ある高度な「美」への人類の憧れであり 
この原理が明らかにされるのは 魂の感激 興奮においてなのだが
感激と言っても 心の酔いである情熱や 理性の餌である真実などから 完全に独立したものなのである。
ボードレール「エドガー・ポーに関する新たな覚書」より
2)http://noz.hp.infoseek.co.jp/LitteratureFrance/Baudelaire/訳書の紹介
3)正岡正剛さんによる「悪の華」
4)http://jns.ixla.jp/users/jofuan505/myhaiku_041.htmボードレール酒詩抄

小林は 「近代絵画」のこの章で以下のようなことを書いている。
ボードレールに「腐肉」という有名な詩があるが
セザンヌはこの詩を好み、晩年に至っても
一語も間違いなく暗唱していたという話に
リルケは非常に大きな意味を附している

・・・・なぞのドラマのはじまり・・・・・