私の星の一つ

アルチュール・ランボー(Arthur Rimbaud)
(1854~1891)

ランボオと一体になった小林秀雄の訳詩『地獄の季節』が
私にとって高校時代のバイブルであった、と言えば言える。
最も反芻した詩は
「一番高い塔の歌」であったかな?
倨傲の最も高い塔…
若さ、おごり、自動機械の忍耐、
土を食う飢えであったり、またみつかった永遠であったり、 …別れだったり。
オフェリアであったり、谷間に眠る男であったり、
…酩酊船であったり…


『この不思議な孛星が人間厭嫌煙の光を放って…』のでだし…

見知らぬ男が、いきなり僕を叩きのめしたと小林が言う、
ランボオという事件につきあって、
この世には天才というものがいるのだということをドラマのように
感じながら、
憂鬱な季節を生きていた。

さて、今は、秋。
人生のと秋(とき)としても、季節としても…
そこで、今読もうと思うのは「別れ」である