2004/12/6アドベントカレンダー

2003年のお題は「席」でしたが、……
マチスの絵と獅子丸ののぼり棒の席
こちらにプライベートで、ページがあります

昨年の補遺: マチスの切手
http://www.ne.jp/asahi/fjk/art/stamp-matisse.htm



音符字連想 猫苗笛描錨? →油
油というと、キリストを「油塗られたもの」といいますが、
油って??
イメージがわかないよく分らない言葉です。
http://wedder.net/kotoba/index.htmlにご教授いただく……

「Christ」の語源は何かというと「chrisma〔希〕(クリスマ=聖香油)」。
すなわちキリストとは「塗油により聖別された」という意味です。
当時、香油は非常に貴重なものでした。
例えばキリストが生まれたときに訪ねてきた3人の博士の贈り物は
「黄金」、「没薬」、「乳香」。
子供の頃から「モツヤク」って一体何だろうと
謎に思っていた方も多いと思いますが、
これはカンラン科Burseraceaeの木から取れる樹脂で、
聖油の原料となる香料です。
黄金と比せられるほど高価なものだったわけです。
因みに没薬はラテン語で「myrrha(ミルラ)」ですが、
この香料が死体の防腐剤としても使われていたことから、
日本語の「ミイラ」の語源になっています
なるほど……油とは、そういうものだったのですか。
ミイラにまで関係あるとは!(^-^;))
WEB検索
http://www.asahi-net.or.jp/~mh9n-kk/saijiki12.html
生薬歳時記 12月

アロマテラピー専門街 WEBSHOPで5ml 4410円
うむ……
http://www.ogaki-tv.ne.jp/~naima/kaori.htm
→エジプトの香り


We three kings of Orient are
bearing gifts we traverse afar.
Field and fountain, moor and mountain,
following yonder star.

O star of wonder, star of night,
star with royal beauty bright,
westward leading, still proceeding,
guide us to thy perfect Light.

Adoration of the Magi
「東洋の」3人のMagiマギ(博士? King?)の贈り物が
「黄金」、「没薬」、「乳香」
ちなみに O. Henry の『賢者の贈り物』(THE GIFT OF THE MAGI )はこれですね……
http://astro.ysc.go.jp/izumo/beture.html
「ベツレヘムの星」へのリンクだそうだ……
そういえば、パッチワークのパターンにもそれがありましたね



「東方三博士の礼拝」The Adoration of the Magi(マギの崇拝)
1470-75
Tempera on panel, 111 x 134 cm
Galleria degli Uffizi, Florence
右端がボッティッチェリSandro Botticelli (1445-1510):有名な自画像です
http://www1.kcn.ne.jp/~aida/eary_ren_folder/botticelli.htmlh

ドリアンさんの特集ページにどうぞ・・・


さて……先日、某日本語研究会の紫とパープルの
探求につきあっていたのですが、
ムラサキって、花は紫色ではなくて、白いのですね。
染めるのに利用するのも根っこなんですか……
http://manyo.web.infoseek.co.jp/murasaki_database.htm
(大伴妬持 Otomono Yakimotiさんのサイト:
万葉の花とみどりムラサキ草データベース)
ところで、いやぁ、やきもちさんですか。〜(^◇^)/
寒川猫持さんというのもいい名前だと思いますが
やきもちさんというのもいいかも〜〜〜(ヘ_ヘ

きのうの本「絵画で読む聖書」で中丸明さんも『パープル』の話をしていました。
約束の地カナンというのは四国の1.5倍くらいの広さで,
聖書には「乳と蜜の流れる地」と誌(しる)されているが、
カナン(Canaan)の原語キナクク(Kinakhkhu)は元々「紫」を意味し、
古来より紫の染料の産出地として知られていた。
これの原料となる多年草の「紫」の根はふとく、乾燥すると濃紫色になる。
この根は「紫根」と呼ばれ、古くから染料に用いられてきたが、
多大な養分を必要とする。
……ということで肥料まきをするバテシバの話になった……

うむ……(^-^;))これなんですが、これはひょっとしてまちがっているかも?
Purple shellを検索してみましたが、

http://www.museum.upenn.edu/Canaan/Phoenicians.html
The name Phoenicians (phoinikes) was given to these people
by the ancient Greeks and was related to the word for
the red-purple color of the dye for which they were famous.
紫色の赤を意味するギリ シャの単語のphoinix から おそらく来る。
Murex(「ムレックス」という巻き貝、ムール貝)から採取した紫色の染料の産地。

http://manyo.web.infoseek.co.jp/murasaki.htm
地中海沿岸のローマやエジプトでは紫草ではなく
貝の鰓下腺(パープル腺)から得た、いわゆる貝紫による紫染色
が行われていました。
先のクレオパトラの帆船のエピソードですが、1グラムの紫染料を得るために、
貝(イボニシ貝の仲間)が2000個が必要になるとされ、
古代においては、一定量の布を紫で染める事自体が
とてつもなく贅沢なことだったのです。
(※貝紫染めは、フェニキア人が始めたとされていますが、
なんと縄文期の我が国でも行われていたことが明らかになっています)

……という訳で、貝であったと思うので。
ま、たいした話ではありませんが。
http://www.japan-net.ne.jp/~benten/island/tokusan/kaimurasaki/kaimura.htm
貝紫染は約3600年前のフェニキアで盛んに行われ、古代エジプトや
ローマ 帝国へと受け継がれた技術です。1個につき採れる染料
が非常に少なく高価だっ たため、権威の象徴として帝王紫と称されました。

Caesar's purple robe ……
シーザーは紫のマントをまとって王座についた


補足;「聖書地理と歴史の学び」
http://www.tcc-nara.org/old_tst/01.htm
カナンのギリシヤ名はフェニキアですが
これもフェニックス(紫)から来たものです。


(Phoeniciaは『ウィキペディア (Wikipedia)』では語源不詳となっている
こっちはどうなんでしょうかね……




閑話:紫というと紫式部ですが、 紫という名の
やまだ紫さんのサイト名は やまねこねっとだそうです。

……ぎゃらりーで猫絵がいろいろ見られます

http://www.ne.jp/asahi/conago/nimravus/vus12/persian.html
nimravusさんのページ
モウコヤマネコ(小型のヤマネコ)がペルシャ猫の祖先か?というお話や
 中国の『辞海』(1978年刊)では、アジアのイエネコの起源は、
インドのステップヤマネコであると書かれている
……という



ついでですので、先日の日本語の研究会でのはなし。
奈良大学の西村先生が2004年8月のページで書いておられるような

梅棹忠夫さんの意見もとりあげられました。
(以下引用)http://www.geocities.co.jp/CollegeLife-Circle/4124/
数日前の読売新聞の夕刊で、梅棹忠夫氏が、日本語は外国人にとって習得が難しいから、
漢字・ひらがな・カタカナをすべて廃止して、全部ローマ字表記にしたほうがいいと
いう意見を述べておられました。パソコンのキーボードで入力するのもローマ字入力が
標準だから、不都合はないはずだと。(中略)漢字・ひらがな・カタカナを廃止してローマ
字表記にするというのは、ヒエログリフ・ヒエラティック・デモティックを廃止して
ギリシア文字表記にするということと同じなので、日本語の文化を半分以上捨てるとい
うことと同じだと思います。もちろんローマ字表記にしても受け継がれる部分はある
と思いますが、それでも漢字・ひらがな・カタカナを使い続けるよりはずっと日本文化
の衰退を速めると思います

梅棹忠夫/編著 『日本語の将来 ローマ字表記で国際化を』
日本放送出版協会 (2004.6 )


この記事を読んだとき、わたしも、うっ〜〜っと思いましたが。

ここで、日本におけるローマ字表記の歴史は↓
http://www5a.biglobe.ne.jp/~RyomaK/zatsu/Roman/Roman_SH.htm

いやその前にアルファベットalphabetの歴史も

※アルファベットは、 まずエジプトの象形文字があり
フェニキア人が紀元前11世紀頃それを手本に
子音だけを表す文字体系アルファベットを作り

ギリシア人が母音を加え
ローマ人がラテンアルファベットを発明した。
(「?」や「!」などの記号も)


……というまとめでいいかな?⇒象形文字

フェニキアに関するWEBサイト↓、なんと1000ページという……
http://phoenicia.org/index.shtml(英語)
すごいですね〜〜
そのなかのこの1ページといったら……
http://phoenicia.org/didyouknow.html

Western/Latin and other alphabets come from the Phoenician alphabet?
(ウェスタン/ラテン語また、アルファベットはフェニキアのアルファベットからきている? )
The Bible is called thus because it refers to the Phoenician city of Byblos?
バイブルはフェニキアの都市Byblosから、このように呼ばれる?)

Many parts of the Old Testament were plagiarized from Phoenician literature, poetry, and religion,
similar to plagiarizing of the Book of Job (for example ) from Babylonian tales?
旧約聖書の多くの部分は、フェニキアの文学、詩および宗教の本から剽窃された?


きのうのリリスにつながる女神やギルガメッシュ叙事詩や
レバノン杉につながっていき、大変興味深い快のですが、
みなさまも興味おありかどうか、 ま、今日はこの辺で〜〜

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