。. 猫頭のアドベントカレンダー
2004/12/4アドベントカレンダー






The Paradise (部分)
1530 Limewood, 81 x 114 cm
Kunsthistorisches Museum, Vienna Cranach
Biblical nudes (Adam and Eve)
by Lucas CRANACH the Elder
クラナッハのエデンの園




映画の日の1日になんばのジュンク堂へいったら、
ヨンの次は5」っていうポストカードがあった。

??


しばらく考えて
なるほど!「ヨン様」の次は?って〜こと(^◇^)/
ぺ・ヨンジュン すごい人気なんですね。
以前映画館に行くと
政府公報で「日韓友好年」といって太鼓をたたいていましたが……
今はあれは ないですよね……
「冬のソナタ」って私は見ていませんが。
すごいファンの数……驚きの年でしたね。
LOTTEの季節限定チョコにブロマイドが2枚入ってました。
このために買う女性ももしかして多いんでしょうか(^-^;))
LOTTEのCMがありました


あと、「こたつde聖書」というコーナーがありました。


さて、ヨン(4)の次の5の日の、昨年の今日お題は
……夜……ドイツ文学でしたか……うむ……
ドイツ文学というと……やっぱり、なにをおいてもゲーテでしょうか……、
この5月に、斎藤孝さんの「座右のゲーテ」光文社新書というのが出ましたね。


それはともかく、先日、
中丸明の『絵画で読む聖書』
(新潮文庫平成11年11月刊)を買いました。
(本の表紙はドイツルネッサンスの画家クラナッハのエデンの園から)


きのうの荒俣宏もコワいが、中丸明もコワい……(^-^;))
この書に、 ゲーテの「ファウスト」(1831)に
リリス(リリト)(アダムの「最初の女房」)が出ているとあったので
蛇図像を調べているところなので見直しました。

翻訳は
手塚富雄訳(1903-1983)中公文庫1974年刊・・
・・なんとちょうど30年前ですかぁ・・
(読売文学賞はその3年前)
(これはもう書いた→時よ止まれお前は美しい
ちなみに
相良 守峯 訳 岩波文庫1958
高 橋義孝訳 新潮文庫1968
柴田 翔 訳 講談社1999 S・リシャール氏による挿絵
池内 紀 訳 集英社1999
……とあって、 池内先生のは、今年、文庫本になりましたね




リリスはカナン人(現在のパレスチナ人)の間では、
女神バラートとして尊崇されていた。
ウルから出土した、紀元前二千年頃の粘土板には、
リリスはリラルケと記されている。

リリスは元々、シュメール、バビロニア、アッシリア、カナン、
ペルシャ、ヘブライ、アラブ、チュートンといった、
古代国家神話に登場する淫蕩な女神なのだが、
現代では公式な吸血鬼(サキュバス)として生き残っている。

リリスはまた、ゲーテの『ファウスト』にも
アダムの最初の妻として描かれているが、
同じ悪魔のメフィストフェレスがファウストに、
この美しいが淫蕩な性悪女にだまされないようにと忠告するのには
笑わせられる。 (by中丸明)


リリスについて

「反・ギリシア神話」では……
http://web.kyoto-inet.or.jp/people/tiakio/antiGM/lilith.html


詳しいサイト(英語)
http://www.jrbooksonline.com/pob/pob_ch07.html


「ファウスト」には、確かにリリスが出てきたが
メフィストは、最初のところで、エデンの園の蛇を「俺の姪」と言っているのに、
そこではそういってない(髪の美しい女といっている)
つまり、ゲーテはエデンの園の蛇=リリスとはしてないようだ。

ここで、悪魔に関するゲーテのセリフを書いておきます……

主(ゴッド) あれ(ファウスト)が地上に生きている間は、
お前があれをどうしようと、咎めはしない。
人間は努力する限り迷うものだ。


メフィスト(サタン)  この世をおさらばした人間なんざぁ、
わたしはすき好んで相手にしたことはありませんからね。
猫だって死んだ鼠は相手にしませんからね。

主 よろしい。おまえの好きにするがいい。
お前にできるものなら、お前の道を歩かせて奈落に連れて行け。
しかし、いつかおまえは恥じ入って、こう言うぞよ。
「よい人間は、盲目的な内部の促しに動かされているときも、
正しい道を忘れてはいぬものだ」と。

メフィスト いや結構。ただそれが長続きはしない。
ようし、この賭けに負ける心配はないつもりだ。
私の思い通りになったら、ありったけの声で勝鬨(かちどき)を上げさせてください。
あの先生には塵あくたを食わしてやりましょう。大好物といって食うでしょう。
私の姪のあの有名な蛇のようにね。

主 このいたずら者(メフィスト)はわしには一番邪魔にならない。
人間の活動はすぐにたゆみがちになる。
すぐ絶対的な安息を求めたがる。
だからわしは、刺激したり引き込んだりする仲間を人間につけておく。
それを悪魔として働かせておくのだ。


だがおまえら、神のまこと子たちはな、生きたゆたかな美しさをみて
たのしむがいい。
永遠に創りはたらく生成の力が
おまえたちのまわりに愛のやさしい垣根を結いめぐらすがいい。
そして移ろう現象として揺らいでいるものを、
お前たちは持続する思惟によってしっかりと繋ぎとめるのだ。



なるほど。
ところで、ファウストは何を悩んでいたのか??


初めの夜、ファウストのセリフ

そして知ったのは、
おれたちは何も知ることがができないということだけだ。
ひとかどの事を知っているという自惚れもなく、
人間たちをよくするため、救うために、
何かを教えることができるという自惚れもない。

助手のワーグナーは言う
だいぶ知識は持っておりますが
私は一切を知りたいのでございます
ファウストは言う
よくまぁ、ああいう輩は希望を捨てずにいるものだ

野口悠紀雄も『ファウスト』を無人島に持っていく本といってますが↓
http://www.noguchi.co.jp/NL/bbs/bookdata.php3?id=182

猫苗笛描ときて錨

以上、「ファウスト」に錨を下ろして(=腰を落ち着ける。尻をすえる。 )みましたが、
猫の音符字の『苗』はこのくらいしかありませんね
いや「笛」もお仲間ではありませんでしたね〜(^◇^)/

それじゃ明日は、由か油か宙か柚か抽か紬か??
今日は「いかり」ということで
http://www.edo.net/machida/kateiyaku/seirogan.html
検索してみたら、錨のマークの正露丸の話がおもしろかったです。
トランペットマークの正露丸ということで、
「正露丸の主題による変奏曲」トランペット曲ですか〜(^◇^)/
http://www.ume.sakura.ne.jp/~juninho/fake/seirogan/

「ふえ」と読む漢字はこれだけありますが、
【笙】 【笛】 【管】 【簫】 【籟】 【鰾】 【籥】 【龠】
最後のは「やくのふえ」で部首になってます
トランペットは「管」でしょうかね?

猫の楽団ではマンクスが担当しているそうだ ?)↓
http://www.kachineko.com/c_neko_music/mu_neko_trumpet.htm

花にもイカリソウというのがあり
http://www.geocities.jp/mtmt1952/pf-2003-05-05-ikarisou.htm
メギ科 イカリソウ属



horagaiさんからのお話
リンドウ科にもハナイカリというのがあります。 お〜〜
おつきあい、ありがとう〜(ヘ_ヘ)


家紋(日本)の錨 http://www.otomiya.com/kamon/kibutsu/ikari.htm
また、 「錨とイルカ」の紋章は、ルネサンスのイタリアで流行した
「錨とイルカ」のマークは
http://www.atalde.jp/aldus-001a.html
その意味は「ゆっくり急げ」
Festina lente(ゆっくり急げ
「impressa」と言われる絵パズルの一種であった。

錨は落ちつきと熟慮を象徴し、イルカは速さを象徴している。
図像学の範疇ですね、でも、「絵パズル」というのですか?? 遊びですか? うむ……
http://www2.memenet.or.jp/kinugawa/hp/hp710.htm それではまた

あ、もう一つ……
わたしはクリスチャンではありません。
しかし息子が中高6年間某星の光学院にいっており、
天使祝詞も唱えました。PTAは『聖書研究会』という名でした。
去年の今日書いたホーフマンスタールで、先に息子にしなれた父の詩で思い出すのは、
息子の一つ下の学年で、夏登山の山で落ちて死んだ子のお父さんのこと。
その時の先生のこと……
心安かれ !

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