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昨年の昨日今日は、聖母の話で、夏目漱石のマドンナの話も。 ところで漱石というと…… http://www.npb.go.jp/ja/banknote/intro.html http://chigasakioows.cool.ne.jp/index.shtml 巷では、この11月1日から、 1千円札の顔が夏目漱石から野口英世に変わった、 そんな話がホットでしょうか |
![]() Jean-Francois Millet The Sower, 1850 |
夏目漱石は、 「我輩は猫である」と「文学論」が面白い。 ”もう一度読みたい岩波文庫100冊”の第1位には 「こころ」が来るらしいのですが…… これは、 1914年9月20日刊というので、 ちょうど90年前ですね そんなに「むかし」になったのですね http://www.iwanami.co.jp/museum/chronicle/index.html、 岩波では、 ミレーの種蒔く人のマークを、 1933年12月10日から使っているという 漱石のときは、まだ「壷」なのでしたね |
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![]() このお金のマーク…… ザクロ、王冠に似ています……というと思い出すのは 昨年のザクロを持った美女ですね ザクロは種がいっぱい 豊穣の果物…… ユズを持った美女っていうのもあり?? 1月の宝石がガーネットでざくろ・・・・・・ 「ルネサンスの文化とハーブ」の中に 実を見せたザクロを歯といっしょに描いて 歯の「徴」とするというのがありました |
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”ルネサンスの「徴」の理論、あるいは本草学と占星術の結び目” by九州大学菊地原洋平氏 論文要旨 _______________________________ 古代 植物に関する知識はまず何より医学に関係する薬草学であった 本草学=医学的な見地から植物を考える学問体系 ・古代ギリシアの医師ディオスコリデスの「薬物誌」(1世紀頃) ・古代ローマの植物学者プリニウス(23−79)「博物誌」 「徴」の理論による薬草学・・・・・ 人体に有効な薬となる植物を発見する方法 中世 医者や学者は実際に野や山に出かけて 生の植物を観察したり採集したりすることはしなかった ルネサンス 新大陸の発見と印刷技術の普及から、 現実の植物と古代文献による植物知識を再確認する作業が必要となった ⇒植物学の誕生 古代植物知識の集大成 1588年の「植物観相学」 (byジャンバッティスタ・ディラ・ポルタ1535-1615) 近世に最も影響を与えた人物パラケルスス 古代、薬草を摘み取る日時は星の運行によって決められていた ⇒植物、星、人間の体系を考慮する占星術的な薬草学へ ・renaissanceの人々にとって世界は 「解読されるべき記号」として成り立っていた ・ルネサンスという時代は、 人間の合理的精神が発揮された時代で植物学の源流がここにある しかし、同時に不思議な植物が繁茂した時代 ルネサンス特有の世界観が植物に不思議な力を与えている ______________________________ (DELさん) >面白いです。要約見ているだけでいろいろ考えさせられます。 >ビンゲンのヒルデガルドって十二世紀の人だよね。あのころ >ハーブって修道院&女子修道院内の畑みたいなところに限ら >れていたのかな。この当時の神秘主義(あんまし植物とかに >目がいかない気がする)とルネサンスの神秘主義(たしかに >植物に目がいっている気がする)っていうのはまたずいぶん >ノリが違いますからね。 「医者」の治療法って、かなり最近まで瀉血と下剤(←これは 薬草も使うかも)と水浴だったりしますね。強引だ^^; http://homepage2.nifty.com/uoh/kyouyou/01ongakuka.htm (頭痛大学というサイト)・・(^-^;)) >ハーブって修道院&女子修道院内の畑みたいなところに限ら >れていたのかな。この当時の神秘主義(あんまし植物とかに >目がいかない気がする)とルネサンスの神秘主義(たしかに >植物に目がいっている気がする)っていうのはまたずいぶん >ノリが違いますからね。 (byM) 中世の知識人には文献が大事で現実の作業は家僕の仕事であった、と かかれていますが まず、修道院というイメージですよね・・ もうちょっとよみませんと・・・・・ ルネサンスの世界観 by九州大学平岡隆二 (要旨抜書き) ___________________________ 天界と地上界という図式 ルネサンスの教養人が思い描いていた一般的な世界のイメージ 近代以前、古代ギリシアに端を発し17世紀にいたるまで 幅広い層に受け入れらていた階層的球状世界 ・・宇宙の中心に不動の地球、その周りに水の層、 その次に空気の層、次に火の層、 次に天球(月や太陽などの惑星を運ぶ)、最後に至高天 天界(月の天球より上の世界)と地上界(月下界)に二分され この二つの間に明確な因果関係があるとされた 天界のすべてはアイテール(エーテル)によって形成される その性質は永遠・不滅・完全 地上界の物質は土・水・空気・火の四元素によって形成され その性質は「生成」と「消滅」(幼老生死の世界) 「天界の星星の運行は、地上界のあらゆる変化の原因となっている」 このアリストテレスの哲学を占星術と結びつけたのが プトレマイオス(前1世紀)「テトラビブロス」・・占星術の聖典 天界の徴を介して地上界の事物の運命を感知するというロジック もう一つの世界観マクロコスモスとミクロコスモス ピュタゴラスやプラトンに遡る考え 「ミクロコスモス(=小宇宙=人間)は マクロコスモス(=大宇宙=人間を含む全宇宙)の雛型である」 ルネサンス期にはこの考えを受け入れ発展させようとする 哲学者が数多く現れた 「神の創り給うたこの宇宙(=コスモス)は、 最高の秩序と調和に満ちている」という信念 「人間という存在はその宇宙の全ての性質を自らのうちに体現し、 それら全ての潜在力を所有するものである」という信念 コスモスという言葉は、ギリシア語で 「秩序」や装飾」を意味するもので、 「コズメティック(美容の)」cosmeticという言葉もこれに由来する マクロコスモスとミクロコスモスの共鳴の関係は 医学的な治療の全ての前提であった(バラケルススの哲学) 天界の構造、存在の階層を理解することによってはじめて 人間というものが理解できると考えていた _____________________________ DELさん紹介の雑誌『アロマトピア』第53号 特集 「ルネサンスの文化とハーブ」 (2002年7月25日発行)の論考 「ルネサンスの文化とハーブ」の中に http://www.geocities.jp/bhermes001/aromatopia1.html コスモス(宇宙)からコスメティック(美容)ができたという話がありましたが もう、ねむくなってしまったので、この辺で(^-^;)) (DELさん) これ、気になりつつ今まで調べたことなかったです。 今ちょっと調べたら、cosmosはもともと(ギリシャ語で)「秩序ある」、「優美な」で、 そこからwell-arranged ときて、まずは 「美容術(1605)」ついで「化粧品(1650)」だそうです。 宇宙も美容も、「美しく整った」なのですね。 (mimikoさん) TBS系だっけか。 万田久子主演の”コスメの魔法”(原作あり)みましょう! ま、桃井かおりのSK−UのCMの方が面白いのだが、、、 (byM) DELさんの中世思想史のMLにもでてくるようですが 恋人たちのお足元に兎 既婚婦人の足元に犬・・って言うのは図像学のお約束のようですが それで昨年の話ロセッティのザクロ あのモデル(ウィリアム・モリスの奥さん)を訪問したら 歯痛でハンカチを顔に当てていたとかとか書いているのがありました 象徴的な意味(ザクロ=歯)はいろいろありますが・・ ところで、ずっと気になっていたんですが (ろぶさん) 「石榴」の話、ザクロス山脈という説もあるみたいです。 http://www.elrosa.com/tisen/70/70421.html (DELさん) 可能性のありそうな話ですね。中国語の音の拾い方っぽい 感じがします。ザクロス→ジャク・ロー みたいな。 |
猫 苗 笛 描 錨 油 由 宙 紬ときて、(音符字連想)
今日は 柚ゆず 1 【▼柚/▼柚子】 |
おまけ:
検索していて、遭遇したここ↓読みでがあります(ありすぎ) http://www.eatec.org/eatec/danwasitu/index-danwasitu.html http://www2s.biglobe.ne.jp/~shigeaki/index.html 漱石、ゲーテ、イタリア…… ついで、 岩波道場……これも、手ごわいです http://www.iwanami.co.jp/deai/index.html |