2022アドベントカレンダー

20221201

いなばの白うさぎ

兎と国文学(日本文学)、まずは『古事記』()に書かれている「いなばのしろうさぎ」をちょっと。表記は「稻羽之素菟」
※日本神話。現存日本最古の書物/原本は無し(wikipedia

Japanese Fairy Book - Ozaki - 219
大国主命は須佐之男命の孫(六世の孫)
日本国を創った神とされている。 (wikipedia

井本英一著『十二支動物の話』
(p181普通の野兎でなく「白化した白兎」が神聖視された。

me白いという事が大事なのですね。

求婚者のうち最も強い有能なものが女性を手に入れる。
大国主命が背負っている袋は魂の袋。婚姻でトーテムである動物の皮を剥いでその皮を被る儀礼があった名残。死と再生の儀礼、禊を意味する。

me参考の書き抜き→因幡の白兎 の項

me『古事記』で最も正統的な(浪漫的、悲劇的)文学に思えたのは、ヤマトタケル(倭建命)の話であったが・・、海幸彦山幸彦兄弟など、結構いろいろな物語が思い浮かびます。

かたや、ヤマトタケルは日本古代史上の伝説的英雄、かたや、ヤマサチヒコは神武天皇の祖父だという。それはさておき。

me挿絵でイメージも大きく変わりますね。

徒然草の名句(序段)

徒然なるままに、日暮らし、硯に向かひて、心にうつりゆく由無し事を、そこはかと無く書きつくれば、怪しうこそ物狂るほしけれ。」

「徒然なる儘に、日ぐらし、硯に向ひて、心に映り行くよしなしごとを、そこはかと無く書き付くれば、あやしうこそ物狂るほしけれ。」

meこの有名な冒頭の一文も、表記でイメージが異なってきそうだ。
下段は島内裕子先生。徒然草の生成と展開を指し示す序段で、 テーマを決めなくても執筆できるという新しい文学宣言だったと。
上段は小林秀雄『無常という事』で、 「徒然とは紛るる方無く、唯独り在る」幸福並びに不幸を言い、「徒然草」は批評と観察との冒険であると。2022年の放送大学の科目はこれでした。

では、また明日~~~

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