022アドベントカレンダー

20221216

月のウサギ

ウサギ尽くし、ここからは暫く、兎のシンボルを見ます.

me  「兎は神と人間の仲介者」という。
井本英一著『十二支動物の話』での、兎の餅つき関連の話は、「兎が後ろ足で地面をたたく習性が、兎が杵を搗いたり、鍛冶仕事をするのを連想させたらしい。」と。(p195)

White-Rabbit-making-elixir-of-immortality
月の兎が仙薬を作る。18世紀の清朝皇帝の服にある図柄

A medallion on an embroidered imperial robe, with the White Hare of the Moon, at the foot of a cassia tree, making elixir of immortality

不死のエリクサー(マジカルまたはメディカルpotion)をつくる
月の白兎。cassia treeとは、ナンバンサイカチと訳されるが、
!?
桂樹 (木犀)→月宮図鏡

Dragon-and-White-Rabbit-making-elixir-of-immortality

meこちらの「古代鏡展示館」(兵庫県立考古博物館加西分館)のサイトに、http://kodaikyou.blogspot.com/
月宮図鏡の兎の図があり、参考文献も載っていました. 後者は図書で参照できそう。前者も興味深く、2023年テーマとして、後ほど購入したい。

<参考文献> 孔祥星・劉一曼 1991『図説 中国古代銅鏡史』海鳥社
来村多加史 2008『高松塚とキトラ』講談社

西王母

Mawangdui silk banner from tomb no1
Mawangdui silk banner from tomb 1号墓の帛画 西漢馬王堆

Mawangdui silk banner from tomb no1 (Moon toad)

西漢馬王堆の月のイメージ (湖南省長沙出土)
The painting on silk depicts the heaven (upper part), the human realm (middle part), and the netherworld (bottom part).
Heaven: Nüwa, depicted as a human with a serpent's body Sun with its golden crow Another eight suns in the Fusang tree Toad on the moon Chang'e flying to the moon Heavenly gate separating heaven and earth as well as its gatekeepers
月のヒキガエル
https://kknews.cc/culture/k6orn38.html

meこのT字形帛についての、井本英一「兎の話」(p213)であるが、上下左右に日月を拝しているという説明はともかく、日象には、三足烏でなく、二本足の鳥が描れていると。それは、鳥であろうと。
『史記』の方儲の母の墓には兎の他に鸞鳥が集まったとあり、鳳凰に似た神鳥の一種である、
(らんちょう)は二足

西王母と兎

Xian May 2007 022
The Queen Mother Of The West And
The King Father Of The East. Eastern Han Dynasty
Beilin Museum, Xi'an

漢王朝の墓のレリーフ
龍虎座という座席に座っている西王母のレリーフ
(東漢、四川博物院所蔵)

Rabbit pounding medicine (Eastern Han dynasty)
Rabbit pounding medicine
兎が薬を叩いて作っている

Queen Mother of the West, unearthed from Chengdu, Sichuan, Eastern Han dynasty, 25-220 AD, tomb tile - Sichuan University Museum - Chengdu, China - DSC06292
Queen Mother of the West, unearthed from Chengdu, Sichuan, Eastern Han dynasty, 25-220 AD, tomb tile - Sichuan University Museum 四川大学美術館

Tuerye - Beijing Rabbit God.jpg
CC 表示-継承 3.0, リンク

me日本では餅で兎の像をつくる習俗はないが、中国では、中秋に月餅を餅で作り、上に月宮やひきがえる、兎の形を描く他に、黄土で兎児爺という像を作て売ったという。
→井本英一「兎の話」(兎はなぜ月の中にいるのか)
ちなみに、月餅の模様でウサギというのは、現在普通はお見かけしない?と思ったが、こちらを見ると、古代漢字の造形的に見られた。
https://shvoice.com/

なお、https://japan-toy-museum.org/によれば、「爺」という漢字はお爺さんを意味するものではなく、神様をさすときにも尊敬を込めて使われる語です、とあり。

また、中国ドラマでは、中秋に灯篭を流すシーンをよく見るが、兎の灯篭は曳いたものらしい。
https://older.minpaku.ac.jp/
また、「兎子灯」
というのは、元宵節に灯す中国伝統工芸品という。

兎の餅つき(日本)

「餅つきと日本の月のうさぎ」というサイトには、三才図会の餅つきなどの図がたくさん。
https://sites.google.com//moonrabbitenceladus/


十五夜のウサギ

me他に、All About 暮らし歳時記
https://allabout.co.jp/gm/gc/220559/

〈 アニコム獣医師監修 〉
「うさぎとの暮らし大百科」
https://www.anicom-sompo.co.jp/
というサイトがありました。

徒然草の名句(157段)

筆を取れば、物書かれ、楽器を取れば、音(ね)を立てんと思ふ。盃を取れば、酒を思ひ、骰子(さい)を取れば、攤(だ)打たん事を思ふ。
心は、必ず事に触れて来(きた)る。仮にも、不善の戯(たわぶ)れを成すべからず。

meこんなサイトを発見。
「徒然草 現代語訳つき朗読」だそう。
徒然草は、愛される日本古典なのですね。
https://roudokus.com/tsurezure/

では、また明日~~~

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