言葉言葉言葉:猫頭のノート 花冠 |
「何事にも時があり
天の下の出来事には全て定められた時がある。
生まれる時、死ぬ時」
アルフォンス・デーケン「心を癒す言葉の花束』
第5章 受容(p116)
時間を表すギリシア語には、
クロノスとカイロスの二つがある。
クロノスは、物理的な時間の流れ、年、月、日、時、分の量的な時間。
カイロスは、二度とは「巡ってこない決定的な瞬間、質的な時間。
byアルフォンス・デーケン ”死生学”
「この世のすべてに、ふさわしい季節があり、時がある」
(旧約聖書 コヘレトの言葉)
「リトルダンサー」という映画をみて、伝道の書三章 コヘレトの言葉(3:1~3:8 ).の引用に深く心を惹かれたことがあった。
03:01何事にも時があり
天の下の出来事にはすべて定められた時がある。
03:02生まれる時、死ぬ時
植える時、植えたものを抜く時
03:03殺す時、癒す時
破壊する時、建てる時
03:04泣く時、笑う時
嘆く時、踊る時
03:05石を放つ時、石を集める時
抱擁の時、抱擁を遠ざける時
03:06求める時、失う時
保つ時、放つ時
03:07裂く時、縫う時
黙する時、語る時
03:08愛する時、憎む時
戦いの時、平和の時。
そのあとの続き第3章全体は以下・・
03:09人が労苦してみたところで何になろう。
03:10わたしは、神が人の子らにお与えになった務めを見極めた。
03:11神はすべてを時宜にかなうように造り、また、永遠を思う心を人に与えられる。それでもなお、神のなさる業を始めから終りまで見極めることは許されていない。
03:12わたしは知った
人間にとって最も幸福なのは
喜び楽しんで一生を送ることだ、と
03:13人だれもが飲み食いし
その労苦によって満足するのは
神の賜物だ、と。
03:14わたしは知った
すべて神の業は永遠に不変であり
付け加えることも除くことも許されない、と。神は人間が神を畏れ敬うように定められた。
03:15今あることは既にあったこと
これからあることも既にあったこと。追いやられたものを、神は尋ね求められる。
03:16太陽の下、更にわたしは見た。裁きの座に悪が、正義の座に悪があるのを。
03:17わたしはこうつぶやいた。正義を行う人も悪人も神は裁かれる。すべての出来事、すべての行為には、定められた時がある。
03:18人の子らに関しては、わたしはこうつぶやいた。神が人間を試されるのは、人間に、自分も動物にすぎないということを見極めさせるためだ、と。
03:19人間に臨むことは動物にも臨み、これも死に、あれも死ぬ。同じ霊をもっているにすぎず、人間は動物に何らまさるところはない。すべては空しく、
03:20すべてはひとつのところに行く。すべては塵から成った。すべては塵に返る。
03:21人間の霊は上に昇り、動物の霊は地の下に降ると誰が言えよう。
03:22人間にとって最も幸福なのは、自分の業によって楽しみを得ることだとわたしは悟った。それが人間にふさわしい分である。死後どうなるのかを、誰が見せてくれよう。
天の下ではすべてに時期があり、
すべての出来事に時がある。
生まれるに時があり、死ぬに時がある。
植えるに時があり、抜くに時がある。
殺すに時があり、癒すに時がある。
壊すに時があり、建てるに時がある。
泣くに時があり、笑うに時がある。
嘆くに時があり、踊るに時がある。
裂くに時があり、縫うに時がある。
黙すに時があり、語るに時がある。
憎むに時がある。
戦いの時があり、平和の時がある。
神の行なった業を
人は初めから終わりまで見極めることはできない。
今あることはすでにあった。
これから起こることもすでにあった。