今年のテーマは星。プレイアデス、ペルセウス、ゴッホの星月夜のあと、黄道・黄道帯、 「天と地のドラマ」「星たちのダンス」を見ます。(今日は長くなります(-_-;)
(デンデラの獸帯、プトレマイオス朝期の浮彫による銅版画。ルーブル蔵)
エジプト人は自己の獣帯を発展させたが、そのうちに、(古典世界)共通の伝統とまじりあった。
ここに示した獸帯は神殿の基礎部分にあり、その軸線は銀河の中心に向かっている。(ウォレン・ケントン「占星術 天と地のドラマ」p100)
体に星をちりばめたエジプトの天空の女神ヌト
いまいち日常語を離れて不分明な用語がありますが、ここで
その一は、この、[黄道帯]。
その前に[黄道]自体も復習しておきたい。
中学理科のサイトを一読します。(^-^;
※https://www.hello-school.net/harorika023.html
(上記中学理科のサイトでの説明)
太陽の年周運動…1年かけて太陽が天球上を1周する運動。
西から東へと動き、1年で1周(360°)、1日で1°星座の中を動く。
黄道…年周運動による太陽の天球上の移動の軌跡。
12の星座の中をめぐっていき、この星座を黄道12星座と言う。
う~~ん、簡潔すぎて
いまいちイメージがわかなかった(^-^;もう一丁((笑))
地球から見て太陽が一周する軌道のことを黄道という。
(12宮は)その軌道を十二分割して、それぞれに十二サインを振り分けたもの。十二のサインは獣の名にちなんだ星座名が多かった為に、この帯のことを獣帯(Zodiac)と呼ぶこともある。(コトバンク 占い用語集)
地球から見るのですね。
地上から「天蓋」を。
上記二つの解説には「円」という言葉がない。
教科書の解説、イメージ喚起力の少なめの教科書的解説は、おいて、もうちょっとわくわくする大人の解説を読みたい。
「古代の人々が、天の星の運行、季節の移り変わりに気づいたとき、彼らはその神秘な星たちに神々の資格を与え、ここに天と地と人間との間に強い絆が生まれた。」
これは、平凡社の「イメージの博物誌」というシリーズの初めの一冊で、
このシリーズは私の蒐集物件でした。
→https://www.karakusamon.com/image.html
ウォレン・ケントン著、矢島文夫訳(1977/11)
神々―シンボルとしての星・・「古代におけるシンボルとは、私たちにとっての近代的技術用語のようなものである。」
(p5)
「季節とある時期に生まれた人とを結ぶ考えはプトレマイウスの時代に思いつかれ、発展せしめられた」(p11)
この本の占星術/黄道12宮についての考察などは後日(12/8)にづつく・・
もうひとつのイメージ喚起力のある大人の本としては、
※「さまよえる星」 惑星、英語「planet(プラネット)」の語源はギリシア語の『プラネテス』(「さまよう者」「放浪者」などの意)。(wikipedia)
1年にわたって地球から太陽を見続けた時、太陽の周りに水星が描き出すパターン。(p015より引用の図と解説)
木星と土星の運動の様子。byカッシーニ(18世紀の天文学者)p016
「昔はこのような惑星の動きを説明するために、複雑に組み合わされたいくつもの円が使われた。
「そのような説明方法の頂点といえるのが、39もの導円や周転円を組み込んだプトレマイオスの体系である。」(p017)
「この体系は二千年以上もの長きにわたって、七つの天体の運動を説明するために利用されたのだ。」
(『星たちのダンス 惑星が描きだす美の世界』ピタゴラスブック)
福江 純 (著)日本評論社 (2017/7/10)
「センス・オブ・ワンダー(不思議に思う気持ち)をもっている方にぜひ読んでいただきたい一冊」
虹の色の覚え方を、
「ここは一息に、
せきとうおうりょくせいらんし
と声を出してみましょう。」
・・という風に、いってもらえるのはいいですよね!
(記憶力が怪しくなり始めたお年頃)
空はなぜ青いか、「レイリー散乱」とか、思い出させてくれる。
天動説(てんどうせつ)、または地球中心説(英: Geocentrism)とは、地球は宇宙の中心にあり静止しており、全ての天体が地球の周りを公転しているとする説で、コスモロジー(宇宙論)の1つの類型のこと。
大別して、エウドクソスが考案してアリストテレスの哲学体系にとりこまれた同心天球仮説と、プトレマイオスの天動説の2種がある。
現在の天文学では「宇宙に中心は無い」という考え方である。
プトレマイオスによる惑星の運動(wikipedia)
プトレマイオスの「異様な」宇宙観なのですね。
プトレマイオスの天動説
https://rika-net.com/
以下は、映画「はじまりのうた」のテーマ曲・・
次は、88の星座を見ます。