芥川龍之介のかちかち山は短く、よくわからないが、太宰治のカチカチ山の方は今も結構取り上げられている。
1945年の5月末頃の作。「カチカチ山の物語に於ける兎は少女、さうしてあの慘めな敗北を喫する狸は、その兎の少女を戀してゐる醜男。これはもう疑ひを容れぬ儼然たる事實のやうに私には思はれる。」(冒頭の文)
お伽草紙 (太宰治)(wikipedia)
「太宰はウサギを十代後半の潔癖で純真(ゆえに冷酷)な美少女に置き換えている。対するタヌキは、そのウサギに恋をしているがゆえに、どんな目にあってもウサギに従い続ける愚鈍大食な中年男として書かれている。」
歌川広重の「かちかち山」
参考の書き抜き→カチカチ山の兎 の項
「飛鳥川の渕瀬、常ならぬ世にし有れば、時移り、事去り、楽しび・悲しび行き交いて、華やかなりし辺りも人住まぬ野良となり、変わらぬ住家は、人改まりぬ、桃李物言わねば、誰と共にか昔を語らん。」
では、また明日~~~