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叙事詩

「世界文学全集」

「世界文学全集」(筑摩書房)なるものの1巻目は、ホメロスHomerの「オデュッセイア」 Odysseyと「イーリアス」Ilias であった・・


私の知識は、今や、ダン・シモンズのSF中心である。

「ギリシア神話」なるタイトルの本を読まなかったわけでなく、本棚には、ギリシア神話 (新潮文庫)もあるし、ヘシオドスの神統記 (岩波文庫)も無いわけではない。

しかし、・・やはり、ホメロス自体を読んでないというのは、どうだろう?ということで読み始めたのだが、これがやはりたちどころに引き込まれる作品なのであった・・・

話の筋はよく知っているのですが・・

これぞ、古典文学であるのか・・・

Literature

翻訳なので、ヘクサメトロス(六歩格、Hexameter)という、韻脚リズムがはっきり伝わってくるわけではないのですが・・・

その後みると、カール・ケレーニの「ギリシアの神話 (神々の時代) (中公文庫) 」「ギリシア神話-英雄の時代」と、アポロドーロスの「ギリシア神話 (岩波文庫) 」もありました。
どうも、文学としてでなく、知識として読もうとしていたようだ・・ 「ホメーロスの諸神讃歌」(ちくま学芸文庫)は積読だったようです。
なんにしろ、間が空いています・・・アマゾンで見ると、「お客さまは2005年8月18日日にこの商品を注文しました」と出てくる。なにか備忘録になりますね!?

図像の検索が容易になった時代に感謝しつつ、・・・

ともあれ、⇒ホメロスの世界へ!!

ダン・シモンズ

ダン・シモンズ(Dan Simmons, 1948- )も、あのSFでは「ムーサよ語れ」、と書いていたわけだが、そのうち、語り手は、「えーい知ったことか」となる。

2004年の傑作である。

紹介に、「SF叙事詩」という・・
リンクを右に出しておきます

BOOK1

(Amazon)
イリアム (海外SFノヴェルズ)

地球化された火星に住むギリシア神話の神々と英雄たちの熾烈な戦い! 神話の神々と英雄、人間、半生物機械の戦いを描き、ギリシア神話とSFをみごとに融合させた、波乱万丈のSF叙事詩

BOOK2

(Amazon)

ギリシア神話の神々によって復活させられ、トロイア戦争を観察してきた学師ホッケンベリーがとった行動をきっかけとして、戦いの局面は大きく変化した。刃を交えていたアカイアとトロイアの軍勢が手を組んだのだ。アキレウスやヘクトルをはじめとする英雄たちは、これまで自分たちを守護してきたゼウスら神々に叛旗をひるがえし、苛烈なる戦闘に突入した!
ローカス賞受賞作『イリアム』の続篇にして完結篇、いよいよ開幕。 (「BOOK著者紹介情報」より)


叙事詩とは

 神話や伝説、英雄の功業などを物語る長大な韻文
叙事詩とは、神話や伝説、英雄の功業などを物語る長大な韻文のことです。 叙事詩の内容は、歴史上の人物や出来事をテーマにしており、古代ギリシャの「イリアス」や「オデュッセイア」、古代メソポタミアの「ギルガメシュ叙事詩」などが有名です。また、日本の「平家物語」や「太平記」も叙事詩の特徴を持っています。

国語力アップ.com

高津春繁解説(河出 世界文学大系1)

英雄叙事詩は、文字以前の社会に属している。
文字とともにその創造力は衰える。
これらの叙事詩の大きな特徴は、ある一定の事柄には決まった表現法があるということ。
叙事詩の歌い手は、この特別の言葉を身につけ、やがて自由自在にこの言葉を駆使して、自分の歌を唄うようになる。
ホメロスは実に細かい点まで、まるで自分で見てきて記録したかのように描写する、しかし、丁寧に調べると、すべて決まり文句を重ねたものである。名詩作者のテクニクなのである、(p526)