「ギリシアへの旅」クリスタ・ヴォルフ著
表題から、紀行文と思い、”こういう本”だと思って読んだのではないが、
著者は、声高ではないが「東ドイツ」の「フェミニスト」・・
愛している詩といってあげられていたインゲボルク・バッハマンの詩はよかったが・・
愛よ、説明して、わたしが説明できないことを。
この束の間のおそろしい時を
ひたすら思想とだけつき合うようにというのでしょうか、独りで?
愛らしきことを何ひとつ知らず、愛らしきことを何ひとつせずに?
人は考えなければならない? 居なくて寂しいと思われることもなしに?
居なくて寂しいと思われることもなしに?・・・


