出版社からの内容紹介
最後の晩餐のパンとブドウ酒は古代の人肉嗜食と共通の根をもつなど、世界の神話・伝承や未開民族の呪術を、最新の神話学的手法でとらえなおす。図版多数。
内容(「BOOK」データベースより)
ゼウスがアテナを頭から生んだのはなぜか?オイディプスが近親相姦的な結婚をしたのはなぜか?イエスはなぜ「キリスト」と呼ばれたのか?イエスの墓へ参ったのは、なぜ女だけなのか?魔女がほうきの柄にまたがって飛んで行くのはなぜか?アリババの呪文「開けゴマ」で、なぜ洞穴の扉が開いたのか?神話・伝承の謎を解く。
彼女は新石器時代の原インド・ヨーロッパ人 (en:Pre-Indo-European) 社会に母権社会 (en:matriarchy) が存在していたと信じており、ネオペイガニズムの観点からの、宗教、神話、文化人類学、スピリチュアリティに関する著作を残している。 彼女はこれら新石器時代の母権社会について論ずるさい、しばしば地母神のイメージを持ち出す。
もう一冊こちらもじっくり読もうと購入予定です・・
The Goddesses and Gods of Old Europe(1974:邦訳「古ヨーロッパの神々」)(購入2011年10月30日)
The Language of the Goddess(1989)
The Civilization of the Goddess(1991)
の3著書で一般にも知られるようになった。
彼女は、古ヨーロッパの社会・文化は女神を崇拝する母系的なものであったが、
青銅器時代に父権的なインド・ヨーロッパ語族文化により征服された、と考えた。
彼女の考えによれば、古ヨーロッパは平和であったが、インド・ヨーロッパ系のクルガン人は父権的戦士階級制度を押し付けた、ということになる。
ヨーロッパの原郷ともいうべき文化
マリヤ ギンブタス Marija Gimbutas (原著),「古ヨーロッパ」とは、紀元前6500年から3500年頃までエーゲ海・バルカン半島からドナウ河中流域・アドリア海地方・モルダヴィアにかけて、ミノア文化に先行して繁栄した新石器時代、初期農耕文化の世界を指したものである。東欧考古学の権威マリヤ・ギンブタスは、「古ヨーロッパ」こそミノア文化やギリシア文化の神々たちを育んだヨーロッパの原郷ともいうべき文化であったと主張する。本書は、この文化が「大女神のシンボリズム」とでも呼ぶべき世界像を持つものであったことを数多くの図版をあげ、その図像解釈によって語ってくれる。
→こちらは『古ヨーロッパの神々』マリヤ・ギンブタスを読むに続く