ヨーロッパの古文化像

古ヨーロッパの神々 』を読む

The Goddesses and Gods of Old Europe
(1974:邦訳「古ヨーロッパの神々」)
マリヤ ギンブタス Marija Gimbutas (著),
鶴岡 真弓 (翻訳) : 言叢社; 新装版 (1998/08)

Wikipediaマリヤ・ギンブタス (1921-1994)

内容(「BOOK」データベースより)
「古ヨーロッパ」とは、紀元前6500年から3500年頃までエーゲ海・バルカン半島からドナウ河中流域・アドリア海地方・モルダヴィアにかけて、ミノア文化に先行して繁栄した新石器時代、初期農耕文化の世界を指したものである。東欧考古学の権威マリヤ・ギンブタスは、「古ヨーロッパ」こそミノア文化やギリシア文化の神々たちを育んだヨーロッパの原郷ともいうべき文化であったと主張する。本書は、この文化が「大女神のシンボリズム」とでも呼ぶべき世界像を持つものであったことを数多くの図版をあげ、その図像解釈によって語ってくれる。写真・図版とその詳細な解説、発掘地名とC14年代など考古学術的記述が克明に提示されており、本書によってはじめてヨーロッパの古文化像について新しい認識を得ることができるとともに、この文化像が日本列島の縄文文化像ときわだってパラレルな関係にあることに気づく。なお新装版にあたって、〈古ヨーロッパ〉と比較対照できるような「古中国」文化の図像を巻末に収録した。

目次読書

  • 序文
  • 序章
  • 第1章 文化的背景
  • 第2章 図式主義(スキーマティズム)
  • 第3章 儀礼の衣装
  • 第4章 仮面
  • 第5章 祭殿と小像の役割
  • 第6章 宇宙生成論と宇宙論のイメージ
  • 第7章 水の女王━(鳥女神)と(蛇女神)
  • 第8章 生と死と再生の女神
  • 第9章 多産女神と植物女神
  • 第10章 イヤー・ゴッド━蘇生を促す男神
  • 結論 古ヨーロッパ文明の遺産

  • 発掘地名とC年代
  • 挿図・写真カタログ
  • 参考文献
  • マリヤ・ギンブタス業績目録
  • 解題:マリヤ・ギンブタスと東欧考古学━古ヨーロッパの女神と母の概念
  • 比較図像:「<古中国>文化図像」
2012-09-11 このページ は2011年10月31日に作成しました。その後それを半ば忘れて(笑)、こちらで続けています。(マリア・ギンブタスを読む(2012)
寄り道が多い・・。多すぎる・・やっと7勝目です。いや攻略勝利は7章目。せっかくなので、下記に各章リンクと核心的図像を追加してみます。まだここがつらいところです・・

序章

放射性炭素と年輪年代学による年代測定法/編年表


第1章 文化的背景

第1章大略

〈古ヨーロッパ〉文明の定義と意味
〈古ヨーロッパ〉の地域区分と年代区分
1.エーゲ海・中央バルカン
2.アドリア海地方
3.ドナウ河中流域
4.東バルカン
5.モルダヴィア=西ウクライナ


第2章 図式主義(スキーマティズム)

第2章大略


(p39 写真7)
大きな臀部と円筒形の頸部をもった座る女神」の土偶


第3章 儀礼の衣装

第3章大略


(p50 写真20) 点文様で装飾されたエプロン、女神のエンブレムV字型襟


第4章 仮面

第4章大略


(p59 写真22)


第5章 祭殿と小像の役割

第5章大略

(p76 写真40)


第6章 宇宙生成論と宇宙論のイメージ

第6章大略,第6章大略(2)


(p100図53)古典ククテニ文化の壺。降雨の文様を覆う蛇のデザイン


第7章 水の女王━(鳥女神)と(蛇女神)

第7章大略


(p122図82)雷文と平行線による装飾


第8章 生と死と再生の女神


(P153 写真141)


(P164 写真165)出産の姿勢を取る女性(表紙の図像となっている)


第9章 多産女神と植物女神


(p204 写真206 妊婦像)


第10章 イヤー・ゴッド━蘇生を促す男神


(p231 写真251 悲しみにくれる神)

 

結論 古ヨーロッパ文明の遺産

古ヨーロッパの神話的概念がいかに長きにわたって守られてきたかは驚きに値する。
神像の研究を通して立証されるのは、古ヨーロッパの世界は原(プロト)インド=ヨーロッパ世界ではないということである。
ヨーロッパ文明は、ギリシア時代のわずか数世紀の間に作りだされたわけではない。その根はずっと深く、更に6000年昔に遡る。


復習

松岡正剛の千夜千冊『古ヨーロッパの神々』マリヤ・ギンブタス
「大女神の君臨」
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0555.html

1968年には「ロサンゼルス・タイムス」の"ウーマン・オブ・ザ・イヤー"に選ばれるほどの"人気者"でもあった。


http://web.kyoto-inet.or.jp/people/tiakio/antiGM/old_europe.html(Barbaroi!)
http://homepage2.nifty.com/cathand/megamino-cosmology.html
http://jomontaro.web.fc2.com/newpage196.htm
female figurine, Upper Paleolithic, 大地母神説、最高女神説、 Jean Auel:ジーン・アウル、J.J.バッハオーエン、Alexander Marchack:アレキサンダー・マルシャック、Jaquetta Hawkes:パメラ・ラッセル・・

http://www.nekomegami.com/mother/
女神 -生ける自然の母- 』「イメージの博物誌」30 : 平凡社 (1995) での言及箇所(こちら)再掲
マリヤ・ギンプタスの先駆的な著書「古ヨーロッパの神々

南東ヨーロッパに、前7000年から3500年の間に独自の新石器時代の文化があった

旧チェコスロヴァキアと、西ウクライナから国会まだ、またエーゲ海・アドリア海にいたるまでの地域に高度に発達した文明
メソポタミアからエーゲ海・クレタ島の発展に影響を与えた。
以前考えられていた近東からの影響でなく、旧石器時代まで遡る文化の担い手
生命の創造と発生という女性原理の重要性

「ハジラールの宗教ではっきり示されていることが一つ 蛇の象徴のないのが特徴である、チャラル・ヒュユクと違って、南東ヨーロッパでは蛇と鳥とが多女神の主要なモティーフである。(p013)


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