太古の女神たち
Artemis of Ephesus
アルテミス、ディアナ
アマゾン女人族の月女神である。エフェソスにおいてはラテン語名のディアナ、あるいは
「女神- アンナ」として崇拝された。
あらゆる生物を養育する女神・・「生物の母親」同時に「女猟師」
スパルタではArtamisアルタミス、その名の意味は「切る人」「屠殺者」
アルテミス神話は、さかのぼると、
新石器時代の供犠のならわしにいたる。タウロス人の国(クリミア半島の地)においては、アルテミスに仕える巫女たちは、女大祭司イピゲネイアIphigeneiaの下にあって、その海岸に上陸する男性をすべて生贄とし、その頭に釘を打ち付けて十字架にかけた。(
イピゲネイア=「強き者たちの母」にはいくつかの異名がありその一つは
ヘカテHecateだった)
人間を生贄に捧げることは、のちに雄牛を捧げることに変わり、そのためアルテミスの添え名はタウロポロス(Tauropolos雄牛屠殺者)となった。
アルテミスの巫女たちは
猟犬の仮面をかぶった。
アランたちAlani(猟犬たち)というのはアルテミスを崇拝したスキタイ人のギリシア名であった。
角のあるアクタイオンを八つ裂きにした猟犬たちは実際は、アルテミスの聖獣である雌イヌたちであった。
(アクタイオンはシカの皮と枝角を身に着けていた・・古代ギリシア以前の雄ジカの皮を着ていた聖王を表す)
アルテミスはその姿をいろいろな動物に変えるが、
そのうちもっともよく知られているのは
、「大熊座」Ursa Majorであった。
この大熊座は星を統治し、世界軸の守護女神である。
キリスト教の聖ウルスラ
Ursulaという名はサクソン名のUrsel(雌グマ)に由来する。
「神話・伝承事典」バーバラ・ウォーカー(大修館書店)
Wikipediaアルテミス
この像は胸部に多数の卵形の装飾を付けた外衣をまとっており、あたかも「多数の乳房を持つ」ように見える。この像は一般に「多数の乳房を持つ豊穣の女神」として知られ紹介されるが、異説として女神への生け贄とされた牡牛の睾丸をつけられているともされる[大和岩雄『魔女はなぜ人を喰うか』大和書房 ]
Joseph Werner the Younger (–1710)
Diana of Ephesus as Allegory of Nature
Mother Nature image, 17th century alchemical text, Atalanta Fugiens
上に戻る