WikimediaにCategory:Statues of Bastet
"Bastet dame katzenkopf
エジプトのテル・バスタ(古名ブバスティス)=
猫の姿をしたバステ(ッ)ト神信仰の中心地
猫、すなわち自由の象徴。(A・ベックラー「紋章学」1688)
猫、すなわち典型的に女性的な動物。(深層心理学者E.エップリ)
獣頭人身のエジプトの神々の中に
猫頭のバステト(バストバステド、)という女神がいます。
(エジプトの神々は、よく、頭に本質をあらわすものものを乗っけている)
この神は河合隼雄さんの「猫だましい」(新潮文庫2002年12月刊 amazon)にもでてきます。( この猫だまし?の本についてはこちらへ)
「ネコの宗教」についてはこちら
この女神については 「All About Bast」
http://www.per-bast.org/bast/((1996‐2010)by N. Baan)(訪問日20180201)がすごい。
頭が猫であるこの女神自身については
後ほどまたみることにしますが、まずは、
この猫頭のバステト女神の持物について、以下にまとめます。
シストルムは古代のエジプト人によってsheshesetと呼ばれ、 多くの宗教の式、および儀式(特にハトホルに関連したもの)の道具でした。
シストルムの基礎的な形はアンク(生命のシンボル)に似ており、
その象形文字の意味をもちました。
シストルムのエジプトの名前、sesheshetは、恐らく道具が出す音に由来します:
パピルス・リード楽器部によって吹く微風に似ている、柔軟なじゃんじゃん鳴る音。
神および女神を懐柔することになっていたのはこの音でした。
杯のパピルス花(パピルス花はハトルのシンボルでした)を振ることからシストルムが できたかもしれないと信じられています。
『図説 エジプトの神々事典 』(S.ロッシーニ著)の巻末用語集
儀式の音楽を演奏する楽器。
風にそよぐパピルスの茂みの音を象徴的に再現している。
シストルムは、何人かの女神、特にハトホルやイシスに対する信仰において、その女祭司たちによって使用された、
再生の儀式と関係があり、ハトホルの神の子供も、イヒの名において、この楽器を手にしている。
ここではシストラムをバステトの標識として挙げれみたのだが、実施はより、ハトホルに関連付けられているようだ。バステトはその他大勢扱い。
再生を助けるためにツタンカーメンに
盾つきメナトと門型シストルムを差し出している彼の妻。
カイロ博物館蔵
クリスチアヌ デローシュ=ノブルクール
(Christiane Desroches Noblecourt 著
『エジプト神話の図像学』(P99)より。
■WEB上のsistrumについてはこちらが一番だろう
http://www.touregypt.net/
Hathor's Sistrum
by Jimmy Dunn
『図説 エジプトの神々事典 』(矢島文夫訳)の巻末用語集
ギリシア神話に登場するゼウスの盾の名。
その形が盾を連想させる信仰の対象物の総称となった。
象徴的に、《保護》を表す。
Egyptian mythology,
Bast was a solar deity
and a goddess of fertility
and protector of pregnant women.
(エジプト神話でバステットは太陽の神性であり、豊穣神であり、 妊娠している女性の保護者であった。)
She is also considered by some
to be another aspect of Sekhmet.
(セクメト神の別面を表す)
Her cult was centered in Bubastis.
After the period of Hellenistic civilization,
Bast was considered
the daughter of Isis and Osiris
and was associated with Hathor.
She was the wife of Ptah,
(オシリスとイシスの娘で、プタハ神の妻)
with whom she was the mother of Nefertum and Mihos.
She was also the patron goddess of cats.
Mummified cats were dedicated in her honor.
Alternative: Bast, Ailuros
(en.wikipedia) Ailuros (「猫」のギリシャ語)
(web 検索)
Bast,Cat Goddess... The Goddess Bast
信頼度がいまいち不明(※Ailurosのスペルが間違っていたため)だが、一応以下のWEB検索も追加
In the Middle Kingdom, the cat appeared as Bastet's sacred animal and after the New Kingdom she was depicted with a woman with a cat's head carrying a sacred rattle and a box or basket.
中王国時代に、猫がバステの聖なる動物として登場し、新王国時代以降は、聖なるガラガラと箱やバスケットを持った猫の頭を持つ女性として描かれた
以上は頭が猫である女神。猫の体の女神。バステト女神について・・この女神とは別の太古の 頭の上に猫をのせた母神については こちらへ
ここで オスの猫について以下へ
■蛇を殺す猫(唐草図鑑聖樹聖獣)
死者の書には、太陽神ラーは聖なる猫の姿で、
ナイフをもって、
進路を妨げる蛇神アボビス(夜の象徴
)と戦う姿が描かれる。・・・(Wikipedia) バステト
(野生猫で、雄猫)
(インヘルカウの墓壁画 デール・エル・メディナ職人の墓)
「イメージ・シンボル事典」には、「牡猫」は太陽神の象徴で、
バステト女神も、、熟した作物への太陽の力を表したとある。
※(en.wikipedia)ではギリシアに入ると、バステトはアルテミスと合体し
月の女神に変わったとある。(→アルテミスの項へ)
以下追記雑記
basted女神神殿(生物としての猫) 大英博物館の猫女神(細部を見る)